海面温度が観測史上最高

by Shogo

少し心配な記事を読んだ。今年の4月は、世界平均海面温度が観測史上最高になり、過去13ヶ月連続で記録を更新したそうだ。この異常な暑さの原因は、エルニーニョ現象と人間活動による気候変動の組み合わせとみられている。

4月の世界平均海面温度は、これまでで最も暖かかったことが、ヨーロッパのCopernicus気候変動サービスの予備データから明らかになった。この異常な暑さは、11ヶ月連続で記録を更新しており、地球温暖化が加速している可能性が示唆されているという。

今年の暑さの一因として、熱帯太平洋で発生する自然現象であるエルニーニョ現象が挙げられる。エルニーニョ現象は、海面温度の上昇をもたらすが、現在は少し弱まっているようだ。そして、秋頃にはラニーニャ現象へと移行すると予測されているという。ラニーニャ現象は、逆に海面温度が低下するため、世界平均気温を下げる働きがあるので、早く温度を下げてくれないかと思う。

海面温度の上昇は、エルニーニョ現象だけではなく、人間活動による気候変動が地球温暖化に大きく影響していることをが考えられている。海洋は大気中の余剰な熱の90%以上を吸収しており、これにより海面温度が上昇していると考えられているようだ。過去100年で平均海面温度は10年あたり約0.13°C上昇しており、21世紀末までには1~4°Cの上昇が予測されている。これでは、海の生態系は破壊されるだろう。

海面温度の上昇は、生態系に大きな影響を与え、すでにサンゴの白化現象や海藻の生育不良など、多くの海洋生物が高水温の影響を受けている。プランクトンなどの低次生物への影響は、海の全体の食物連鎖を破壊するかもしれない。その結果は、21世紀末には魚類の死滅もあり得るということかもしれない。

更に予想されるのは、異常気象の増加だ。温かい海水は大気中の水蒸気量を増加させ、集中豪雨などの異常気象を引き起こし、台風やハリケーンの大型化なども懸念される。今後、洪水や干ばつなどの自然災害がさらに頻発することになるだろう。

記事によれば、この海面の記録的な温度は、パリ協定で設定された気温上昇目標の1.5度を、当初の予想よりも早く超えてしまうおそれを示しいており、気候変動対策の重要性を改めて感じさせる。より積極的な温暖化対策を進めていくことが求められているが、戦争の話題ばかりで、このニュースはあまり取り上げられていないことが気がかりだ。

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