AIがTVに来た

by Shogo

中島聡さんがアンビエントAIと言うことを言っている。日本語では常在AIとおい言葉を使っていた。つまりAIが日常生活に常にありいつでも使える状態になっていると言う事のようだ。中島聡さんは「Life is Beautiful」と言うブログを書いていて20年ほど前から読んでいる。昔の印象ではウェブ2.0時代の伝道師ということだったが、今では投資家として有名なようだ。その中島さんが、投資にも関係あるメガトレンドとしてアンビエントAIを提唱している。

その中島さんの予想通りにAIが家庭のテレビに本格的に組み込まれる時代が来た。マイクロソフトの生成AIアシスタント「Copilot」が、サムスンの最新TVおよびスマートモニターに標準搭載されたことで、リビングの大画面が、会話できるAIパートナーへと進化したのだ。

この新機能は、映画やドラマのおすすめ、ネタバレなしのあらすじ説明、出演俳優やスポーツ選手に関する情報提供、さらには言語学習の補助まで幅広いサポートを提供する。しかも単なる音声応答ではなく、画面上に現れるアニメーションキャラクター「Copilot」が、口を動かしながら返答したり、映画の概要や評価スコアをカード形式で表示したりと、視覚的な楽しさを伴うインタラクションが特徴だ。

ユーザーはリモコンのマイクボタンを押すだけでCopilotを呼び出せ、Microsoftアカウントでサインインすれば過去の会話履歴や嗜好を学習した履歴も呼び出せる。

サムスンの独自機能「Vision AI」や「Click to Search」、音声アシスタント「Bixby」とも連携し、家庭内での情報取得や学習、娯楽の幅を一気に広げる仕組みが整えられた。

この動きは、AIの普及における大きな転換点といえるだろう。これまで生成AIはパソコンやスマホといった個人デバイスを中心に活用されてきたが、リビングの大画面という共有空間に進出したことで、AIはより身近で、家族全員が自然に使える存在へとシフトしつつある。日常生活に溶け込むAIは、テレビを単なる受動的な娯楽装置から、双方向のコミュニケーションハブへと変える。

また、サムスンだけでなくLGなど他メーカーへの展開も予定されており、今後はテレビという家電製品全体がAIプラットフォーム化していく可能性が高い。これにより、AIの利用者層はさらに拡大し、家庭内での情報検索や学習、さらには買い物やスケジュール管理といった生活全般にAIが浸透する未来が見えてくる。

マーケティングの視点から見ると、リビングのテレビは家族全員が同時に接触する最大の画面という強みを持つ。ここにAIが常駐することで、企業はよりパーソナライズされた広告やコンテンツ提案を行いやすくなり、購買行動やブランドエンゲージメントの在り方を大きく変えるだろう。さらに、AIが視聴履歴や嗜好データを分析して提案するレコメンド機能は、ストリーミングサービスやECプラットフォームとの連携を加速させ、家庭内の消費行動に新たなトレンドを生み出す可能性もある。

この流れは、スマートスピーカーやスマートホーム機器の普及と同様に、AIの浸透をより自然なものにしていく。今後はテレビを中心に、家庭のあらゆるデバイスがAIによって連携し、生活の効率化やエンターテインメント体験の質的向上をもたらすことになるだろう。いよいよ、本格的なAIの日常化のとば口に立った。

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