2026年2月末、Anthropicが米国防総省の要求を拒絶した。国内監視と完全自律型兵器への利用については応じられない、とCEOダリオ・アモデイは明言した。その数時間後、OpenAIは「いかなる合法的な目的にも使用できる」として同省との契約を発表。これが引き金になった。
150万人が動いた
怒りはすぐに組織化された。「QuitGPT」運動が拡大し、キャンセル、SNS拡散、専用サイトへの登録を合わせて150万人以上が行動を起こしたとされる。その結果、急激なアクセスが発生して、Claudeが一時的にダウンするという事態になった。
ChatGPTのデータをClaudeへ移す方法
QuitGPT運動に共鳴して、あるいは単純に乗り換えを検討しているなら、ChatGPTに蓄積されたデータをどう扱うかが最初の問題になる。これについて、乗り換え方法がネットでたくさん紹介されている。確かに、数年分の会話履歴や設定は、それなりの資産だ。だが、捨てるのではなく、Claudeに引き継ぐことができる。
ChatGPTからデータをエクスポートする
まず設定画面から「パーソナライゼーション」→「メモリ」→「管理」と進み、保存されている情報を確認・整理する。必要な内容をコピーしておく。あるいは、設定の「データコントロール」から「データをエクスポート」を選択すると、会話履歴がテキストまたはJSONファイルとして届く。これは、量によっては時間がかかる。もう一つの方法として、重要な会話を手動でコピーするか、ChatGPTに「私の主な好みや、よく話すトピック、使っているカスタム指示をまとめてほしい」と依頼して要約を作成させることもできる。
Claudeにデータを取り込む
ClaudeのSettings→Capabilities→Memoryがオンになっているか確認してから、新しい会話を始める。「これから重要なコンテキストをいくつか共有します。これを元に、私についてのメモリを更新してください」というプロンプトと一緒に、コピーした内容をそのまま貼り付ける。エクスポートしたファイルを使う場合は、生のログをそのまま貼るのではなく、「このファイルを読んで、私の主な好みを要約してください」と一言添えるのがコツだそうだ。最後に、「さっきの情報、正確に保存されてる?」と確認しておくと安心できる。
ChatGPTアカウントを完全に削除する
サブスクリプションをキャンセルするだけではデータは消えない。確実に消去するには、設定→パーソナライゼーション→メモリから保存済みのメモリを全て削除し、チャットに「私のメモリと個人データをすべて削除してください」と打ち込む。その後、アカウント管理画面からアカウント自体を削除する。これは、オプションか。有料版をキャンセルしても、無料版でも、そのまま使える。
「選択」としてのAI利用
このQuitGPT運動が示しているのは、ツールの性能だけでなく、そのツールを作った企業の姿勢を問うユーザーが確実に増えているという事実だと思う。スマホのブランドを選ぶように、AIアシスタントも「どの会社と付き合うか」という選択の問題になりつつあるのかもしれない。
かつて「Googleを使うこと」にほとんどの人が疑問を持たなかった時代があった。検索エンジンは空気のような存在で、倫理的な選択肢のテーブルには乗っていなかった。今、AIという技術が同じ問いを突きつけている——あなたはどの会社のAIを使いたいですか、と。150万人の行動は、その問いへの一つの返答だ。
