玩具のMattelが、OpenAIとの戦略的パートナーシップを発表し、玩具の未来をAIで変えようとしている。バービーやホットウィールといった玩具にAI技術を組み込み、遊びを変えるようだ。
この提携による具体的な製品イメージまでは発表されていないが、読んだ記事によれば、単なる音声認識を超えた高度な機能を提供するそうだ。AIが搭載された玩具は、各子どもの好みや癖に適応し、パーソナライズされた反応をする能力を持つという。想定される製品機能は以下の通りだった。
提携から生まれる製品は以下のような革新的な機能を備えると予想される:
- 記憶機能:子どもの好きな就寝時の物語を覚えるバービー人形
- 学習機能:子どもの最新の関心事に基づいて新しいスタントを提案するホットウィールトラック
- 対話機能:自然な会話を通じてコミュニケーションを取るAIアシスタント機能
- 教育機能:言語学習、パズル解決、創作活動をサポートする機能
Hello Barbieの過去
MattelにとってAI玩具は初めての挑戦ではない。2015年に発売された「Hello Barbie」は、AI技術を搭載した対話型人形として話題となったが、同時にプライバシーの懸念も引き起こした。
Hello Barbieは、子どもの会話を録音し、クラウドサーバーに送信して音声認識ソフトウェアで処理する仕組みだった。この機能により、人形は適切な反応を選択して子どもと対話できたが、子どもの個人情報収集や会話の録音に関する重大なプライバシー問題が浮上した。
消費者保護団体は、2015年3月にマテルに対してこの人形の製造・販売停止を要求し、録音された会話が広告目的で使用される可能性を指摘した。結果として、Hello Barbieは市場から消えている。Hello Barbieの経験を踏まえ、MattelとOpenAIは今回の提携において安全性、プライバシー、セキュリティを中心に据えた製品開発を約束している。
日本におけるAI玩具
日本の玩具市場では、AI、ロボット工学、拡張現実(AR)、双方向デジタル体験を取り入れる動きが活発化している。モーションセンサー、音声認識、学習アルゴリズムを搭載したスマート玩具が人気を博し、子どもたちに魅力的でパーソナライズされた体験を提供している。特に最近になって、このような玩具の広告を見かけるようになっている。
バービーがAIの脳を得る時代になって、他にもAIの脳を持ってほしいのは車だ。これは、今でも可能だが、車で眠気覚ましに会話相手になるとか、ナビゲーションとかは有用だ。車以外にもAIの脳を持つものは増えていくだろう。
30年近く前に、初代のソニーAIBOを買ったが、まだまだAI技術の進歩前だったから、喋れないのはもちろんだが、自律的な動きができなかったことを思い出す。今なら相当違ったものになるだろう。