Just be yourself.

by Shogo

無事帰国

お土産は冷凍餃子が良いかとも思ったが冷凍物は持って帰れないので、お土産は無し。春節で空港が混むことを見越して、飛行機の出発の2時間45分前にアパートを出たのだが、高速が少し混んで空港まで45分かかったが、空港はそうでもなかった。国際線だからか。チェックイン・出国・セキュリティチェックも済んで、アパートを出て1時間10分程度でラウンジに腰をおろした。おかげで出発まで1時間以上読書ができた。

大した混雑もない飛行機も無事に飛んで成田到着。飛行機の中で、”Martian Child”という映画を見た。妻に先立たれた男と貰い手のない孤児院の少年。絶望したした少年は自ら、火星生まれだと信じていた。家族もなく、地球人とは交流できず、自分の世界に閉じこもる少年。まるで、日本生まれの私のようだ。家族もなく、中国人と交流できず、自分の世界に閉じこもる私。そんなにひどくはないが、五十歩百歩だろう。

養子に迎えられて、初めての学校に行く朝、学校の前で男が養子の少年に言うのがタイトルの言葉。”Just be yourself.”

なかなか自分らしくは生きていけない。生きていくと社会の常識や規範が、さびや垢のように溜まって、自分がどんどん変わって行く。変わらないと生きていけない。Lionbass さんのブログで、「変見自在 サダム・フセインは偉かった」という本の紹介を読んだが、結局、物の見方や常識は誰かの世界観によって編集されたものだ。それを素直に受け入れて生きていくと、摩擦や問題は少ないが、それが良いことなのだろうか?

翻って自分を見てみると、自分の常識や価値観で、娘にああしろこうしろと言っている気がする。オルテガか誰かが言っているが、人間は環境の動物。私も私の環境に支配されているのだから、その私がいくら冷静に正しい道を説いても説得力はない。多くは私の思い込みや、生きていくうちに身につけた誰かの常識や世界観だからだ。

もっと簡単に、”Just be yourself.” と言って見守ってあげる・・・という訳には行かないなー。映画はハリウッドだからハッピーエンドだけど、人生はそれでは終わらないから。

でももうひとつ男が養子に言ったのは、”We never ever ever ever give up.”これも好きな言葉だ。私の父も私が小さい頃、同じようなことを言っていた。

今日からしばらく日本。今から東京の会社に出社だ。中国生まれになっていなければ良いが。

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