電気料金の請求が来て、あまりの高さに驚いた。1月は相当寒かったために、エアコンやヒーターなどの使用が多かったようだ。それでも床暖房にガスを使っているので、すべての熱源を電気に依存しているわけではない。だから、まだ電気料金の値上げの影響は少ないのかもしれない。安普請で、かつ窓が多い戸建ては熱効率が悪そうだ。窓を全て二重にするなどの対策をすれば良いのかもしれないが、そのお金もないので高い電気料金を払い続けるのだろう。
その電気について、国際エネルギー機関が世界の電気消費量について発表していた。その発表によれば、2025年には世界の電気消費量のうちの51%アジアが占めると言う。2000年には26%だった、アジアのシェアが倍になる。その最大の要因は中国で、2000年における、世界の電気消費量の10%が中国に過ぎなかった。だが、このシェアが2025年にはなんと33%まで高まる。世界の電力消費の3分の1が中国によるものだ。世界の人口の17%が中国人ということを考えると、その人口のシェアを遥かに超えている。
中国では、人口の抑制策が効いて増加はおさまっているものの、豊かになり生活水準の向上が中国全土に行き渡ってきたことと、世界の工場としての経済活動が活発と言うことだろう。
この傾向は、今後、中国だけではなくて、アジア各国でも起こる。人間は豊かになればなるほど、様々な資源を必要とするものだ。
そこで問題になるのはやはり温暖化ガスの排出だ。アジアでは、まだまだ日本も含めて火力発電所が数多く稼働している。国によっては石炭火力発電が稼働しているケースも多い。これが、今後はさらに温暖化ガスの排出を増加させることは確実だ。
それでも、世界の人口の6割を超える人がアジアに住んでいることを考えると、2025年の見込みの電力消費量51%はまだ人口比を反映していない。今後その割合は60%か、あるいは中国のようにそれ以上に達することになる。
地球温暖化の問題を考えるのであれば、世界各国が協力して、電力消費量が伸びる、アジア地域での再生可能エネルギーへの転換のための援助などが必要だ。当然、日本は、シェアは小さいとは言え、もっとその努力が必要だ。