スターバックスが、イタリアでコーヒーにオリーブオイルを加えたものを商品化して発売した。オリアート( Oleato)と言うブランドで既に商標登録済みだと言う。もうすぐ、南カルフォルニアで発売され、今年の後半には日本、中東とイギリスでも発売が予定されているそうだ。
コーヒーにオリーブオイルと言うのは、さほどおかしなものでも良さそうだ。昔からコーヒーにバターを入れて飲む人もいるし、最近は、ダイエットの理由からMCTオイルをコーヒーに入れて飲むことも流行っている。どちらも試した事はないが、オリーブオイル入りは飲んでみたい気もする。
MCTオイルは中鎖脂肪酸油(Medium Chain Triglycerides)のことで、素早く吸収されてエネルギーになることから糖質制限と併用してケトン体ダイエットを行う人に飲まれている。また、友人のマラソンランナーもMCTオイルを飲んでエネルギーを補給しているそうだ。そのようなことを考えると、コーヒーに何かを加える中にオリーブオイルがあってもよさそうだ。バターや牛乳より健康に良さそうだ。
アインシュタインは、常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことをいうと言った。一般的に言ってアインシュタインの言うように、慣れ親しんだモノやコトが別の形になる事は、なかなか受け入れられないものだ。その偏見が邪魔をして、新しいことを試せないというのが食べ物の世界でも多い。イタリアでは、カプチーノは朝の飲み物なので、午後に注文してはいけないなどと言うようなルールもある。おいしいものは、いつ飲んでも良いと言うように考えるべきである。しかし、イタリアの文化ではそうなっていない。
個人的に思い込みが邪魔をして新しい組み合わせを受け入れられないことが多い。しかし、それを打ち破ったのは、トマトソースに味噌を入れたスープだ。トマトと味噌の味が非常にマッチしておいしかった。だから、コーヒーにオリーブオイルと言うのも試してみると、案外おいしいかもしれない。
しかも、オリーブオイルは様々な健康上の利点がある。血圧を下げたり、炎症を抑制したりとするような効果があると言われている。健康食として推奨されることの多い地中海食の中核的な食品でもある。
2022年に発表された研究では、1日に大さじ半分以上のオリーブオイルを摂取する人は、オリーブオイルをほとんど摂取しない人に比べて、心血管疾患で死亡する確率が19%も低いということが明らかにされている。オリーブオイルには一価不飽和脂肪酸が含まれており、これが悪玉コレステロールのLDLをの濃度を下げる働きがあると言う。いつも健康診断で引っかかる項目の1つがLDLなので、今後はコーヒーにオリーブオイルを混ぜると言うのを試してみるのが良いのかもしれない。