アメリカは大統領選挙に向けて熱くなっている。バイデン大統領の撤退についてのニュースが溢れている。だが、選挙だけでなく、天気も暑いようだ。天気予報を見ると南部ではHeat Index(熱指数)でExtreme dangerも表示されている。ニューヨークあたりでも暑くてExtreme Cautionとなっているので、北部でも熱中症の危険性があると警告がある。
アメリカにいた時はHeat Indexはなじみのものだったが、この指標は日本では使われていない。Wind-chill factor(体感温度)のように日本では使われていない指標が天気予報で使われる。Wind-chill factorは、気温と風速を組み合わせて体感温度を教えてくれるもので、冬の天気予報では役に立つものだった。
Heat IndexもWind-chill factorのように体感温度を教えてくれるものだ。実際に暑いのは温度だけではなく湿度も影響するからだ。Heat Indexは、気温と相対湿度を組み合わせて、人間の体が実際に感じる温度を示す。体が過熱すると、汗をかいて体温を下げようとするが、汗が蒸発しないと体温を調節できない。このために、湿度が高いと蒸発速度が遅くなるため、体感温度は高く感じられれる。Heat Indexは、これを数値化したものだ。
Heat Indexは、調べてみると非常に複雑な計算式を使用し、気温と湿度から算出される。とても複雑で理解不能だ。いずれにせよ、気温と湿度から算出されることだけしか分からない。
日本では、Heat Indexは使われていない。使われているのはHeat Indexと似た指標の「不快指数」だ。これは、理解が簡単な数式で求められる。不快指数の計算式は「0.72×(気温+湿球温度)+40.6」だ。この数値が、75以上で約半数の人が不快と感じ、80以上でほとんどの人が不快と感じるるということだ。
これは、不快さを表すだけで、昨今の暑さの危険さを表さないように見えるから、その観点からは実用性にかける。やはり、アメリカのようにHeat IndexでExtreme dangerのような見える化された警告が必要だ。日本でも記憶では天気予報では危険な暑さなどの警告が出るが数値化して危険度数を発表してはどうか。