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朝からの好い天気に誘われて、岡本まで遠出。世田谷のはずれから富士山もきれいに見えていた。静嘉堂文庫の駐車場に車を停めてしばらく散策。
静嘉堂文庫の公園もすっかり冬。それでも南斜面の梅の花は5分咲き程度だった。
最後に美術館も覗いて散歩も終了。曜変天目などの茶碗も見た。久しぶりに見た曜変天目は世界に3つしかないというだけあって、やはり美しい。多分、黒い茶碗だから引き締まって見えて美しく見えるのだろう。
今日知った話で気に入ったのは、曜変天目を手に入れた岩崎小弥太が「私ごときが使うものではない。」と言って一生、自らは使わなかったという話。使ったのは、亡くなった後で遺族が、お茶を点てて仏壇にお供えしたときだけということだ。私が三菱グループのオーナーで、著名な茶器を手に入れたら、使いたいという誘惑に勝てないし、毎日使うのは怖いので1年に1度くらいはつかっただろう。これが小者の性か。