協和病院 特需病棟
腰が痛くて起きられない
朝起きたら腰が痛くて起きられない。最近、アメリカに行ったり関西に行ったりして、しばらく走っていなかったので、30分ずつ隔日で3回続けた翌朝。ともかく腰が曲がらないのでベッドから落ちで起きた。着替えるのにも苦労して会社に行った。歩くのもやっとだ。苦労して痛みをこらえてタクシーに乗る。会社でも座れないし座ると立てない。
筋肉痛?
久しぶりに走ったし、マシンも使って上半身や背中の筋トレもした。だから最初は筋肉痛かと思っていた。でも5日も6日もたっても回復しないので、医者に行くこととした。
医療通訳
会社の契約している医療サービス会社に連絡して病院を決めてもらう。王府井にある「協和病院」は80年の歴史がある、大学や大学院も併設されている総合病院で、検査の施設が整っているのでそちらにと薦められた。さかんに「政府の要人はみんなここに行くので大丈夫ですよ。」と言う。まるで中国の病院に行くのを不安がっているのを安心させるように。そうです。中国に来て、VISAの申請の健康診断を除いて、医療機関は初めてなので不安だった。でも通訳を派遣してくれることになっているので少しは安心。
協和病院
教えてもらった通り、病院の西門から入るとなんともクラシックな建物のお迎えだ。
余計に不安になって、特需病棟を探すが見つからない。巨大な総合病院で建物が20程度ある。地図で探したが特需病棟は見つけられない。病院のあちこち10分以上探したところで、サインを見つけた。最初に教えてもらった行く方法が相当に大雑把だった。
特需病棟
特需病棟は、Special Care Unitと書かれていて、通常とは別の診療施設ということだった。こちらは最初に支払う初診料みたいなものが300元で、一般病棟では14元ということだ。でも一般病棟は前日から徹夜で列ができ、かなり待たないと診察が受けられない。無職の人がバイトで、列に並んで診療の権利を数百元で売っているとも聞いた。
診療
医療通訳の王さんという女性とも無事に会えて、診察を受けた。待ち時間は10分もない。廊下には外国人もいれば、中国人もいる。早くに見てもらいたい中国人や特定の医者にかかりたい人も、高くてもこちらにくるのだそうだ。中国人の腰痛の先生は親切で通訳を介して、問診から触診、足を挙げたり曲げたりの検査の結果、レントゲンも撮るという。レントゲン室に行く。機械は島津製作所のものだった。レントゲンの結果を20分ほど待って、また医師に会う。結論は骨にも他のところにも問題はないので、ぎっくり腰のようなものかも知れないという。寒くなったので筋肉が縮んで痛めた可能性があるということ。
薬局
炎症・鎮痛剤と塗り薬をもらいに薬局へ。薬局は窓口が、中国薬と西洋薬に分かれていて、さすが中国とそこで初めて思った。それまでは通訳にお願いする以外は日本と同じだった。でも通訳がいなければ絶対に病院には行けないなと思った。