FIFAもメタバースに進出することを決めた。現時点でメタバースに1番近いのは、オンラインゲームの世界だと言われる。中でも、FortniteとRobloxは多くにユーザーを持つ。FIFAは、Robloxと複数年の契約を行い、Robloxの中にFIFA Worldを開設する。契約内容は不明だが、お互いにメリットがありそうだ。
FIFA Worldの中にはサッカーゲームは含まれておらず、FIFA+の映像ライブラリーにアクセスできるほか、各国のスター選手が紹介されると言うことだ。スポンサーと協力するようなコンテンツもあり、Adidas Footbowling Arenaではボーリング・ゲームができると言うことになっている。多分何か簡単なゲームをさせたいと言うことでボーリングと言うことなのだろう。
Robloxは1日の利用者数が5,000万人を超える巨大なゲームサイトだ。そこではユーザがゲームを作成して、他のユーザは、それを購入して、そのゲームを遊んだりもできる。2006年に開始されているので、すでに長い歴史も持つ。
Roblox内では、Robluxと言う仮想通貨を使って、ゲームやアイテムを購入できる。今後は、サッカーをテーマとした様々なゲームがRobloxの中で作られ、それがユーザに利用されるだろうし、Robluxを使って、サッカーの仮想アイテムの売買が行われるのかもしれない。
FIFA Worldには現時点では、サッカーゲームは無い。ゲームについては、FIFAは1994年から始まったEA Sportsとの提携を今年終了させている。今年2022年9月30日にリリースされたFIFA23のゲームが、長く続いたシリーズの最終作となる。多分、契約金や利益の取り分で合意に達することができなかったのだろう。
FIFAは、新しいゲームを別の会社と作って、近い将来新しいFIFAのお墨付きのサッカーゲームが登場するものと思われる。その会社はどこになるのか現時点ではまだわかっていない。そのゲームの登場したときには、Robloxの中のFIFA Worldでも、プロモーションが行われ、多分、そこからゲームへ入るゲートができることが予想される。
ともかく、あらゆる企業やスポーツ団体が、メタバースに向けて様々な取り組みを行っている。Fortniteの中では有名なアーティストがコンサートを開いたりをしてきているが、今後ますますそのようなイベントや、今回のFIFA Worldのような特別出店が、最も進んだメタバースであるゲームのプラットフォームを活用して行われるだろう。
日本のメタバースの集まれ動物の森でも、多くに企業がコラボを行っている。多くの企業が、アイテム配布やマイデザインを公開していて、その数は増える一方だ。話題のメタバースが現時点で実現しているのはゲームだ。FIFAがRobloxと組むのは合理的な判断だ。
