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先日のロンドンで道行く人の8割程度が赤い花の飾りをつけて歩いていた。同僚に聞くと、第一次世界大戦の戦没者を追悼するための花でポピーだそうだ。当然、造花だけれど。それは第一次世界大戦の際にフランスのポピーが咲く草原での戦闘で多くの軍人が死んだのでポピーの花をつけるという説明だった。
第一次世界大戦の終わった11月11日が Poppy Dayで終戦の記念日だということだ。11月11日の11時に戦闘が終わったということだが、アメリカでは同様の記念日は5月にあるMemorial Dayだがどうして半年も開きがあるのか良く分からない。今度、調べてみよう。
その後、街を歩くとあちらこちらで軍服姿の軍人らしき人がポピーの花の飾りを売っているのをたくさんみかけた。売っているというのは表現がたぶん違っていて、日本の赤い羽根の共同募金のように募金をするとポピーの花を貰えるということだと思う。
そのポピーは赤い花にグリーンの葉がついているデザインで、ロンドンの暗い空と人々のダークスーツに赤い花と緑の葉が新鮮な感じだった。
帰りに空港でチョコレートを買おうとしたらカウンターにポピーの飾りが売っていたので記念ということで買ってしまった。これは葉が金だが、あの紙のような花と葉の赤と緑のほうが記念には良かったかな。
帰ってテレビでカナダのニュースが放送されているのをたまたま見たら、キャスターが同じ花をつけていたので、これは英連邦の習慣のようだ。日本の赤い羽根も最近は付けている人が減ってきているような気がするが、募金も同じように減っているのだろうか。