週末に乗った新幹線は満員で、コロナ禍の収束もようやく見えてきたような状況だ。だから、暑くなってきたので、屋外でのマスクの着用はもうやめて良い。それでも、多くの人はまだ屋外でマスクをしているので、みんなで一斉にやめられないだろうか。朝日の調査でも、まだ42%が着けるべきと回答しているので、習慣になってしまっているのだろう。55%が不要と答えているので、これが増えてくると良い。屋外ではリスクは殆どない。
これでようやく、2年数ヶ月の異常な状態が終わるかと思うとほっとする。だが新たな感染症のニュースが目に付くようになってきた。サル痘という感染症が、この数週間ヨーロッパとアメリカで発生していると言う。今までは中央・西アフリカ以外では患者が発生していなかったようだ。しかしアフリカ以外の12カ国で92件の患者と28件の疑わしい症例が発生していると言う。
サル痘とは、怖い感染症のようだ。天然痘を弱毒化したものだという。天然痘の種類と言うとそれなりに恐怖のレベルが上がる。
サル痘に罹ると発疹が始まり、その後発熱や体に痛みが出ると言う。人によっては死に至るケースもあり、新型コロナウルスに続く、危機状態になるかもしれない。感染は、体液、皮膚接触、呼吸器飛沫を通じて広がると言うことなので、新型コロナウイルスと同じような感染力を持つようだ。
アメリカでも、すでに患者も発生しておりアメリカのCDCは現時点では安全な治療法はないと言っている。だが、天然痘ワクチンがサル痘の予防にも有効と言うことだ。いざとなれば天然痘のワクチンの接種と言うことになるのだろうか。ただ天然痘は人類が撲滅した数少ない感染症で、そのワクチンの備蓄は非常に数が少ないのではないだろうか。また、ワクチンが生産されるまで大騒ぎになる。
新型コロナウイルスで経験したように、どこかで発生した感染症はすぐに世界の他の地域に飛び火する。すでに12カ国で発生していると言う事は、早晩日本にも伝染する可能性がある。ようやくコロナ禍の出口が見えてきたところで、新たな感染症の蔓延は避けたいものだが、どうなるのであろうか。