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昨夜は早く帰宅したもののニュースを見たりネットで原発関係のものを読んだり夜更かししてしまった。それで、いつものパターンで5時半にエルに起こされる。 でもこれが生活のリズムを崩さないいい方法とも言える。
コーヒーを飲んで、いつも通り散歩。会社には行かないからゆっくり歩ける。今朝は天気も良く、きれいな青空だ。昨夜の雨雲はどこかに行ってしまったようだ。まだ肌寒く感じるものの、花が咲き新芽が出て春が感じられる。だた、この空気の中にもわずかだが放射能があるかと思うとそうのんびりと深呼吸もしていられない。レイチェル・カールソン の「沈黙の春」が現実にならないことを祈るのみだ。
最近朝起きると見るサイトがある。前は天気予報だったりニュースだったりしたが、今はこれ。 新宿区百人町で測られている放射能値だ。福島に近い地域に比べると遙かに低い数値ということは分かっていても恐怖を感じながら毎日見ている。「直ちに健康への害はない」という言葉を繰り返し聞くが何度聞いてもこの言葉の意味が分からない。害はないとも有るとも言っているように聞こえる。
時間がある時はさらに数カ所の値を見てみる。それは、ここ から行ける。福島に近いと東京の何倍もの値だということが分かる。どこから安全なのか全く理解できず、ただただ怯えるばかりだ。
これから何年も天気予報をチェックするように放射能の数字をチェックしながら暮らすのだろうか。それはまるで、かつてあった暗い未来の映画や漫画の世界だ。「アキラ」や「ブレードランナー」の中で放射能の問題が語られていたかは覚えていないが、明るくない未来がありえるということの可能性を指摘された設定だった。それが今までは現実として考えてこなかったが、ああいう世界が起こる可能性を身近に感じている。