初夏のような陽気の中、友人に会うために原宿に出かけた。なんとなく車で出かけたら井の頭通りが大渋滞。忘れていたがメーデーで代々木公園あたりが閉鎖になっていたようだ。慌ててUターン。電車で出かける。
日差しが強く初夏の太陽だ。表参道のけやき並木の新緑がまぶしい。
原宿には8年くらい住んでいたことがあるので懐かしいが、その面影はかすかに残るだけだ。
第一、その頃は竹下通りに足を向けなかった。
今でも時々来るのは結構面白い店が多いから。その頃も面白いところだったが、普通の人が普通に暮らす普通の東京の街だった。
変わったといえば変わったかもしれないが、少なくとも表通りの雰囲気は変わらない。
普通の仕舞屋風の家もたくさんあったが、みんなビルに変わった。
メーデーのデモが通り過ぎる。
住んでいた場所の雰囲気はそんなには変わっていない。当時からある古着屋も健在だ。その頃、古着屋はそうは多くはなかった。
隣のビルは、当時はヤシカビルと呼ばれ、ホンダの本社が入っていた。ヤシカは京セラに買収され、その京セラもカメラ事業から撤退し、ヤシカの名ももうすぐ忘れ去られるのだろう。
車を置いていた寺の境内にはビルがいつのころか建てられた。
当時の面影をここそこに見る。
この店も長い。当時から変わらないが、売っているものは変わっているのだろう。当時も今も入らない店なのでよくは知らない。
吉田拓郎の歌で有名な「ペニーレイン」とうに無く、今は餃子屋になっている。私はといえば有名なその店を避けて、隣の"Lime Light"という店によく行っていた。会社の帰りに寄って一杯飲んで家に帰った。そこから帰りに近所の酒屋でビールと朝ごはんを買った。そういえば、その頃もここに木が生えていたが同じ木なのだろうか。
日本の洋食が食べたくて、このお店。日本のレストランのきれいさは感動的だ。
ハンバーグもOK。おいしかった。私の友人も長い付き合いだが変わらず元気で、時間を忘れてしゃべってきた。
原宿を歩いてみて当時の思い出が蘇る。引っ越してもうちょうど20年。一度ゆっくり戻ってきてセンチメンタル・ジャーニーをやってみようと決めた。