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東京観光その2は、夜。北京にも繁華街はあるがその集積度は低い。東京のそれはターミナル駅ごとに集積度は高く、悪趣味と無計画の混合物だ。北京も繁華街も似た部分もあるが、開放の歴史の故か、やはり政治の街の故かまだまだ東京の域ではではない。昔、映画の「ブラックレイン」を見たアメリカ人が、映画に出てくる大阪の街のネオンはセットだと思ったように、東京をよく知らない人が見たらセットと思うだろう。
北京の街の人は何故かのんびりしているが、仕事で会う人はみんな忙しそうだ。東京の街を歩く若者もみんな忙しそうだ。
光は眩しいがなぜか寂しそうに見える。
何故かみんな寂しそうだ。多分、私にだけそう見えるのだろう。
東京はどんどん変わっているし、たぶん余り変わっていない。変化こそ常で変わらないものなど何もないはずだから。
何を見て何を見ていない。
北京では古本屋を見ないが、あるのだろうか。
どこに何があるのだろう。
いろいろな思いを持っているが、誰に届けるの。
北京ではホームレスを見かけない。見かけないのではなく、排除されるので見られないというべきかもしれない。とりあえず東京にはホームレスになれる自由がある。
東京の道は確かにきれいだ。今日の午後はまた北京だ。