大掃除でフロッピーディスクのケースを発掘した。前世紀にマッキントシュで使っていたものだ。思えば最初のマックのIIciにはHDDが付いていなかった。すべてをフロッピーでやっていたから、OSをインストールするためには何枚もフロッピーを入れ続けるというようなこともあった。
そんなことを言えば最初に買ったNEC-8001は記憶媒体がテープレコーダーだった。あんなものが使えたというのもすごいことだが、これもすべて技術の進歩。科学者や技術者はすごいものだ。今では当時のスーパーコンピュータ以上のものが手の平に乗っている。
テープレコーダーから始まって5インチのフロッピーを使ったが、3.5インチが出てきた時には感激した。それまでの5インチと違って、すごく丈夫そうで凝縮感があった。特にマッキントシュで使われていたから高級感も感じた。その3.5インチがSONYより開発されたと知ったのはずいぶん後だった。90年代にはいってCDが媒体として使われるようになっても、フロッピーは基本で、追加する大容量メディアがCDだった。勿論、HDDがPCには搭載されていたが、基本のOSやアプリなどはフロッピーで配布されるようになった。
それがPCの高機能化、大容量化でCDやDVDの光学ディスクが、磁気メディアのフロッピーを置き換え、さらにはフラッシュメディアが登場、大容量化により光学ディスクを駆逐し始めている。フラッシュメディアの大容量化がさらに進んで最近では、HDDをも駆逐始めている。我が家の三台のマッキントシュはすべてフラッシュメディアのSSDでもはやHDDを内蔵してない。
データの受け渡しもインターネットを通じたダウンロードだし、受け渡しのためのフロッピーは勿論、光学ディスクもUSBメディアも使われることもない。外付けの光学ディスクプレーヤも持っているが使うことはまれだ。
今後はアプリやデータの蓄積もクラウド化されるので手元に大容量のデータを持つこともないから、SSDも何テラも必要無い。といっても技術の進歩は新しい記憶媒体を生み続けるだろうから、今では考えられない使い方をするようになるのだろう。
発掘されたフロッピーは使い道はない、今ではちょっとしたSDカードやCFカードですら何千倍のデータを貯蔵できる。捨てる以外にないのだろうが、ケースは木でできていてリンゴのマークまでついている。アップルの純正品かどうかは忘れたが捨てるにはちょっと惜しい気がして机の上に置いている。