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インドの月ミッション、チャンドラヤーン3号が月に着陸した。これでインドは、アメリカ・ソ連・中国に次いで4番目の国となった。今回の着陸は、月の南極付近への着陸で、これは初めてのことだそうだ。
月への着陸はまだ4カ国しか成し遂げられていないが、月の周辺まで到達する、着陸を含まない月ミッションまで含めれば多くの国が成功している。
月着陸、月周回軌道や周辺の飛行の月ミッションの成功数は以下の通りとなる。アメリカ42回、ソ連22回、中国8回、日本5回、インド3回、EUが1回、ルクセンブルク1回、韓国1回、イタリア1回。この数字だけで見ると、日本は着陸こそしていないが、今回着陸したインドより多い、5回も月ミッションを成功させている。
ただし、これらの月ミッションは、自国の技術だけで行ったわけではない。ルクセンブルグの1回は中国の嫦娥5-T1ミッションに小型の探査機を便乗させて、月面を飛行して、地球に戻ったと言うことで中国の協力を得ている。韓国とイタリアはスペースXと協力をしてスペースXのロケットを使って同様のミッション行っている。
日本の次の計画は、8月26日に打ち上げる小型着陸機のSLIMだ。これが成功すれば、日本は月着陸に成功した5番目の国となる。そして、その後の計画では2024年から2025年にHakauto-Rと呼ばれる月着陸船と小型ローバーが月面を探索することになっている。
今朝も北朝鮮がミサイルを発射したようだ。このようなことで力を誇示するのではなく、自ら言っているように、ミサイルではなく、ロケットを打ち上げて、月ミッションを成功させるようなことで、北朝鮮の技術力を世界に示してもらいたいものだ。
夢想はさておき、とりあえず今週26日の日本のSLIMのロケット打ち上げの成功を祈る。