NASAの大気汚染観測衛星

by Shogo

NASAは今年の初めに大気汚染観測衛星を打ち上げていたそうだ。その衛星、TEMPO (The Tropospheric Emissions: Monitoring of Pollution )が、北米全域の大気汚染のスキャンの結果を発表している。この衛星は、赤道上の静止衛星で北米を数平方マイルの解像度で測定することができる。仕組みとしては、地球の表面や大気から反射する太陽光を分析し、そのスペクトラムから、大気中に含まれるガスの濃度が測定できそうだ。測定できるのはオゾン、二酸化窒素、ホルムアルデヒド、エアゾール、水蒸気やその他のガスということだ。

8月はじめにスキャンされ、公開された画像は、二酸化窒素の濃度の濃いエリアが、大都市と高速道路周辺に集中しており、空気の質の悪い地域が明らかになっている。

空気の質の測定は、地上でも行えるが、北米全体をカバーする場合には、その機器の設置には膨大なコストがかかる。それを衛星を使って、光の反射で空気の質を分析できるのであれば、はるかにコストが安くなるだろう。

同じ事は、イーロン・マスクの、衛星インターネット、Starlinkにもついても言える。地球全体にインターネットの回線を張り巡らせるには、膨大なコストがかかるが、衛星から無線で接続すれば、そのコストははるかに低くなる。これが、はじまったばかりだが、インターネットのない地域では急速に普及するであろう。

同様に、携帯電話のネットワークも地上の基地局設置には膨大なコストがかかり、楽天モバイルのような新規参入会社は、その投資のために大きな赤字を抱えている。これも衛星ネットワークを持つことで、はるかに安いコストで、携帯電話ネットワークができる。もちろん、高いビルの陰や地下などを含む都市部では、地上の基地局の設置も必要になるであろうが、衛星からの電波の方が効率は良さそうだ。

しかし、衛星電話は、すでに20年を超える歴史があるが、現時点では普及は進んでいない。事業者も、イリジウム、ワイドスター、インマルサットなどあるが、一般的ではない。これは、その理由に衛星打ち上げコストの問題があるのだろう。Starlinkは、イーロン・マスクが所有しており、スペースXのロケットで打ち上げるのでコストの問題はないようだ。だから、衛星打ち上げさえコストが下がれば、将来的にはすべて衛星を使ったネットワークに統合されるのではないかと想像される。

NASAの大気汚染観測衛星、TEMPOは、赤道上の静止衛星のために、他の地域はカバーできない。だから、世界各国の協力で同様のものを世界をカバーする形で、打ち上げて地球の大気をモニターするのは良い考えだ。空気と水は、人間にとって最も重要なものであるので、軍備に予算を投入する前に、地球を守るための衛星に予算を使ってもらいたいものだ。

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