日本の海外旅行支出の減少

by Shogo

9月27日は世界観光デーだったそうだ。この日は1980年に国連世界観光機関(UN WTO)によって制定され、観光や文化交流の促進などの記念日となっている。この頃から航空運賃の低廉化やなどを含めて旅行コストが低下し、国際観光客が急増したそうだ。

1990年代からの国別の海外旅行で支出のランキングをUN WTOが発表している。これによれば、アメリカは、常にランキングのトップか上位におり、ドイツ、フランス、イギリスも、このランキングでは上位に入る。めざましく増加したのは、中国で2006年から2019年の間に10倍以上に増加している。この中国人観光客の増加は、日本にでも感じられることだが、最近行ったフランスでも中国人の観光客はグループ旅行や個人旅行を合わせて多く見かけた。そして、他の国では最近の5年間で、アラブ首長国連邦やカタールがベスト10に入ってきた。

2021年のUNWTOの国別の海外旅行支出のランキングでは、1位が中国、2位がアメリカ、3位がドイツ、4位がフランス、5位がイギリス、6位がアラブ首長国連邦、7位がインド、8位がイタリア、9位が韓国、10位がカタールとなっている。一方、日本は、日本人の海外観光旅行は年々減少しており、1990年代にはランキング3位に入っていたが、現在はベスト10には入っていない。2021年はコロナ禍の影響が残っていたとは言え、条件は変わらない。

確かに、この何年かどこに旅行に行っても日本人観光客を見かける事は少なく、アジア人は大抵中国人か韓国人ということが多かった気がする、これが金銭的な問題なのか、日本人が内向きになったのかよくわからない。

一方で、日本へのインバウンド観光旅行客は増えており、2015年にはインバウンド旅行客が日本人のアウトバウンド観光旅行客数を逆転して、その傾向は今も続いている。これが、昨今の円安で急増しているように感じる。

これが先にも書いたように、国力の低下を反映しているのか、海外を見てみようと言う意欲の低下なのか、どちらかがよくわからない。

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