2026年にカナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共催で行われるFIFAワールドカップの決勝戦の会場がニューヨークとテキサスに絞られたと言うニュースが出ていた。今までの報道では、この2都市に加えて、ロサンゼルスも候補になっていた。しかし。この交渉に近い関係者の話をして、テキサスかニューヨークが検討されていると言う。
2026 FIFAワールドカップは、3カ国共催が初めての大会だが、加えて参加チームが32から48に拡大して行われる初めてのワールドカップとなる。一時は、グループリーグを3チームにする案もと報道されていたが、最終的には今年の3月に今まで通りグループリーグを4チームで構成したフォーマットを発表した。
各4チームの12グループに分かれて、上位2チームと、3位の成績上位8チームが、32チームによる決勝トーナメントに進出する仕組みになった。この結果試合数は従来の64試合から104試合に増加する。
開催都市は、カナダ2都市、アメリカ11都市、メキシコ3都市の16会場で開催される。この中で決勝の会場として最近まで候補になっていたのは、ニューヨーク・ニュージャージーのニューヨーク・メッツとニューヨーク・ジャイアンツの本拠地であるメットライフスタジアム、テキサスのダラス・カーボーイズの本拠地であるAT&Tスタジアム、ロサンゼルスのロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズの本拠地であるSoFiスタジアムだ。
今回2都市に絞られたと言う報道は、FIFAの発表ではなく、この交渉に参加している関係者の話として出てきているだけなので信憑性はあまり高くない。前回の1994 FIFAワールドカップでは、ロサンゼルスが会場となり、ニューヨーク・ニュージャージーのジャイアンツ・スタジアムは準決勝の会場であった。今回3つの都市が候補として選ばれているのは、決勝戦の会場としての収容人数や人口が最も多い上位3州の都市であることもあるが、MLSのチームの所在地と言うことも関係しているだろう。
FIFAは今年の年末までにすべての試合の会場を決定して発表する予定になっている。前回がロサンゼルスと言うことを考えると、ニューヨークと言う選択もありえる。何と言ってもアメリカを代表する2都市だ。
ちなみに会場の収容人数は、ダラスのAT&Tスタジアム、80,000人に対して、ニューヨーク・ニュージャージーのメットライフスタジアム、82,500人とわずかにニューヨーク・ニュージャージーが多い。だが、これは同じ程度と考えて良いだろう。
もう一つの情報としては、各大会の際に、FIFAは、開催国に出先機関を設置するが、これはフロリダ州コーラルゲイブルスに置かれ、本部から100人以上の人員がそちらに駐在するようだ。フロリダからテキサスの方がやや地理的には近いが、これはどう関係するだろうか。関係ないのか。
FIFAはどのような決定をするのか注目だ。