BraveにAI回答機能「AI Answers」

by Shogo

Braveは、プライバシー保護と高速性を最優先に開発されたWebブラウザだ。その最大の特徴は、独自の技術で広告やトラッカーをデフォルトでブロックする点にある。これにより、ユーザーの閲覧履歴や個人情報が第三者に追跡されるのを防ぎ、安全なブラウジング環境を実現している。使用頻度は、SafariやChromeより使用頻度は低いが、一応はすべてのデバイスにインストールしている。これが、良いことはYouTubeも含めて広告が表示されないことだ。

広告がブロックされることで、ページの読み込み速度が大幅に向上し、バッテリー消費量も抑えられる。

さらに、BraveはGoogle Chromeと同じChromiumをベースにしているため、Chromeウェブストアの拡張機能がほとんど利用できる。使い慣れた機能や設定を引き継ぎやすいことも、大きな利点と言えるだ。

このBraveにAI搭載の検索機能「Ask Brave」を導入したそうだ。これは、従来の検索結果とAIによる生成回答を組み合わせることで、ユーザーにより詳細でインタラクティブな情報提供を目指すものだという。この機能は、日本ではまだ使えないのか、表示されない。

従来のAI回答機能「AI Answers」が検索クエリに対する簡潔な要約を提示するのに対し、「Ask Brave」はさらに踏み込んだ機能を提供している。

主な特徴は以下の通りだ。

詳細な回答とチャット形式のやり取り:検索結果の横にAIが生成した詳細な回答が表示され、さらにチャット形式で質問を深掘りできる。

「Deep Research」モード:より包括的な回答が必要な場合、このモードを有効にすると、Braveのインデックスを複数回にわたって検索し、多角的な情報を収集する。これにより、回答の網羅性と正確性を高めている。

文脈に応じた追加情報の表示:AIの回答に加えて、関連する動画、ニュース記事、商品情報などが表示されるため、さまざまな形式で情報を得られる。

「Ask Brave」は、検索クエリの末尾に「??」を付けたり、検索結果ページに表示される「Ask」ボタンをクリックしたりすることで利用可能だ。

Braveのアイデンティティであるプライバシー保護は、「Ask Brave」にも徹底して適用されているそうだ。

チャットの暗号化と自動削除:ユーザーとAIのチャット内容は暗号化され、24時間操作がないと自動的に削除される。

IPアドレスの非保持:ユーザーのIPアドレスは記録されない。

AIモデルの学習への不使用:ユーザーの会話データがAIモデルの学習に利用されることはない。

多くのAIサービスがユーザーデータを収集してモデルを改善するのに対し、Braveはユーザーのプライバシーを侵害することなく、AI機能を提供している。

「Ask Brave」の導入は、Braveのブランドポジショニングをさらに強化する戦略だ。これまでBraveは、「プライバシー」と「高速性」という、大手ブラウザに対する明確な差別化要因でユーザーを獲得してきた。しかし、Googleをはじめとする主要なテクノロジー企業もAI機能を検索に組み込み始めており、単なる高速・安全なブラウザというだけでは競争力を維持しにくくなっている。

今回の「Ask Brave」は、「プライバシーを犠牲にすることなく、最先端のAI検索体験を提供する」というメッセージを明確に打ち出すものだ。これにより、プライバシー意識の高いユーザー層だけでなく、より効率的で進化した検索体験を求める層にもアプローチできる。

Braveが、競争の激しいブラウザ市場で、AI機能が搭載されてゆく中で、プライバシーとテクノロジーを両立させる新たなスタンダードを築く存在であることを示唆している。

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