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3・11の大震災からまる２年。原発についての議論も下火で、いつもの通りののど元過ぎればの状況。何度同じことを繰り返すのか。
地震がある度に同じような大地震かと思って不安になる。私の世代では世界大戦も大震災も過去のことで、大きな災害がなく、同じように時間が流れていくということに慣れていたが、あの地震は今の安定や安全は一瞬で終わってしまうということを実感を持って知らせたのだ。
あれ以来、この生活がこの人生がある瞬間に断ち切られるという可能性を常に考えることになった。それは、古来より人間のというか世界の常だったはずのことだ。たかだか数十年の安定のために、同じように時間が過ぎてゆくと考える方が間違っていた。それはタレブが「ブラックスワン」で言ったように不確実なことは予測できないし、世の中がひっくり返るようなことは常に起こる可能性がある。だから、今日も不確実な人生の1週間を昨日と同じように始めることにする。
