フロントの無いホテル

by elmarit

帰国に備えて荷物を送り出す。たくさんあるわけではないのですぐに終るが、パスポートを手続きのためにまる一日以上預けるので出国できない。ホテルに移って二日間待機だ。こうなると一刻も早く帰りたいが仕方ない。

このホテルに入って気がついたのは、レセプション・カウンターというかフロントというか、が無い。入って行くとロビーのソファーに座らされる。PCを持った女性が来てチェックインを行う。PCは無線LANにつながっていてすぐに終了。パスポートはデジカメで撮影するようだ。

部屋は木の床で、バスタブも木。全体がナチュラルな木と布でコーディネイトされて、落ち着ける。ここの建築家氏は昔、環八のところにとんでもないビルを建てた人だからセンスを疑っていたが、ちょっと見直した。誰も私の評価は気にしていませんが。

それ以上に、ここの係員の対応が良い。チェックインしてレストランで食事をしていたら、一人で手持ちぶさたと思ったのか話しかけられた。初めは中国語で、できないと言うと英語に変わる。ホテルの感想から北京の話題まで、食事が来るまでしばらく話す。そして質問等無いか聞かれた。今までにこういう経験はない。

ホテルというような場所は、マニュアル通りの丁寧さと裏腹なよそよそしさがあるが、ここの係員はみんなフレンドリーだ。これがみんな出来るのはホテルのトレーニングがすごいのだろう。それと99室しかないというホテルの対応の余裕ということだろうか。さすがに観光でもないのでホテルと周辺でのんびり。食事の約束とちょっと会社に顔を出すだけ。もう一日。

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