芝生に残された跡

by Shogo

怒涛の日々はやっと終わった。今回のという限定がつくのかもしれないが、やっと終わったという感じがする。飛行機を待ちながら何もすることがなくワインを飲んでいるというのが落ち着くのはいつも通りだ。ただ、前回と違うのは一段落ということ。

ラグビーワールドカップ2015イングランド大会と、それに付随するすべてのイベントや仕事が終わった。この数カ月間は、本当に体力的にも精神的にもきつかった。

先輩がいつか言ったのは、「始まらないイベントもなければ、終わらないイベントもない」ということ。いくら準備をしてもその日は来るし、辛くてもいつかは終わる。確かに大変だったことは確かだが、それもいつものこと。程度の差くらいのことか。

そして続くのは日常という人生だが、昔と違って時間が永遠にないということが分かってきたから、いつまでこれを続けることができるのだろうか。あるいは、いつまで続けたいのだろうか。いつのタイミングでラットレースから降りれば良いのか分からない。永遠が終わるまで?それとも永遠がないと分かってきた時に?

明けない夜はないのだが、実際には個人には明けない夜が来る。問題はそれが今日なのかしばらく先なのかよく分からないということ。すでに大抵のことについて覚悟はできているのだが、まだまだやり残したことが沢山ある。いつのタイミングで明けない夜に向かって歩き出すべきかそればかりが気にかかる。

エリザベス2世カンファレンスセンターの前の芝生の跡はすぐに消えるのだろうが、今回の仕事の後のそんな思いはすぐには消えそうにない。今までの経験でも、例がないほどの出口のない状況だった。しかも、誰か相談できる相手もいない。まったく一人でロンドンで解決しなければいけなかった。もちろん、手を差し伸べる人は多くいたが、問題があまりにも大きくて誰の手にも負えなかった。その中で、助けてくれたのは大使だった。本当に、この恩は一生忘れません。

問題となった芝生に、一ヶ月に及んだ仮設テントの設置の後がくっきりと残っていた。

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