どこでもイーロン・マスク

by Shogo

スマホのアプリをアップデートしたら、Twitterが青い鳥のアイコンから、黒地に「X」の一文字のアイコンに変わった。この一文字のアイコンを認めるのはAppleの例外的な対応があったからだそうだ。一時はイーロン・マスクとAppleは揉めていたが、その後、和解している。だから今は友好的にアプリの名前の変更を進めることができたのだろうか。

このところニュースで、イーロン・マスクの名前が出ない日の方が少ない。今朝読んだスポーツニュースにもイーロン・マスクが登場だ。スポーツニュースでも関係するとはと驚いた。

読んでいた記事は、オークランド・アスレチックスのラスベガス移転の話だ。オークランド・アスレチックスは、「マネーボール」のビリー・ビーンGMの頃の面影はなく、成績も人気も低迷しているので、ラスベガス移転が現実のものになりつつある。ビーンGMが活用したセイバーメトリクスを、各球団が利用するようになり、あの頃のように隠れた才能を獲得できなくなったからのようだ。

イーロン、マスクが、この文脈で登場するのは、オークランド・アスレチックスの移転のために計画されている野球場の交通システムにおいてだ。オークランド・アスレチックスが使用するための計画中の球場は、トロピカーナの跡地に再開発で建設される。この球場も含めて、ラスベガス全体で、イーロン・マスクの会社が建設する交通システムを利用するようになる計画だ。

このイーロン・マスクの会社は、The Boring Companyで、名前の通り穴を掘り、地下の交通システムの建設運営を行う会社のようだ。それにしても、The Boring Companyとは芸が無い。「穴を掘る」という名前のままだ。退屈させるという意味もあるから、それに掛けた名前にしているのだろうか。

The Boring Companyは、Vegas Loopと呼ばれる、テスラで運行される地下交通システムの会社だ。すでに2021年から限定的に営業が開始されている。Vegas Loopは、Chicago Loopのように、ラスベガス市内の交通システムになるようだ。Chicago Loopと違うのは、電車ではなく、今はテスラの車で地下の専用トンネルを利用することだ。

すでに一部開通しているが、最終的には、カジノ地区、ダウンタウンなどのラスベガスの主要な場所と空港が結ばれる。この交通システム81の駅と108マイルのトンネルで構成されているという。アスレティックスの球場と予定されているトロピカーナには2つの駅が計画されているそうだ。

現時点では、通常のテスラを人間が運転するだけだが、これはいずれ自動運転の大型の車になるのだろう。今は地下鉄のない都市においては、都市交通システムの答えの一つになることが予想される。

テスラとの相乗効果もあり、これはイーロン・マスクのビジネスの中でも、相当大きなインパクトが世界的にありそうだ。決して「退屈」ではない会社に育つ可能性がある。

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