暑い毎日が続き、エアコンのある部屋から出られない。年を取ったので暑さにも弱くなったと思っていたが、7月23日(日)と24日(月)の2日間、地球の平均気温が少なくとも1940年以降で最高を記録したそうだ。木の年輪や氷床コアなどから推定しても、数千年ぶりの高温である可能性が非常に高いとのことだ。暑くてたまらないのは当然のようだ。子供の頃は、こんなに暑くなかったと言っているが、それは事実のようだ。
ヨーロッパの気候変動監視機関コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、7月23日の地球の平均気温は17.09℃で、2023年7月6日の17.08℃を上回った。さらに24日には17.15℃を記録し、前日の記録を更新したそうだ。
C3Sは、今回の記録は、地球の平均気温は、少なくとも産業革命以前から10万年前までさかのぼっても、今年が最も高くなっていると発表している。また、過去13ヶ月間は史上最高の暑さが続いており、海洋の温度も15ヶ月連続で記録的な高水準にあるそうだ。
気候は急速に、パリ協定の目標の産業革命前から1.5℃以内の上昇に近づいている。2022年のトンガ王国の火山 の大規模噴火の影響という仮説もあるようだが、温室効果ガスの蓄積による人為的な地球温暖化のペースが加速している兆候と思われる。このような状況でトランプ政権は誕生したら、本当に地球は壊れてしまう。
C3Sによれば、7月24日の記録が、この夏にさらに塗り替えられる可能性もあるということだから、人生で一番暑い夏になるのかもしれない。
ただし、かすかな希望もある。記事中の気候科学者によれば、今年に入ってからの気温から見て、2024年が2023年を上回り史上に暑いの年になる確率は92%程度だが、太平洋の海洋・大気の状態次第では今後数ヶ月は多少冷え込む可能性もあるとのことだ。これを期待したいものだが、仮に今年の夏が多少冷えたとしても長期的な気候変動のトレンドが変わらないのだから、問題の解決にはならない。
このような気温の上昇が続くと、多くの問題が起こる。暑さのために農作物への影響があることや砂漠化により、食料不足も考えられる。暑さのために病気が増加したり、屋外労働の困難化など社会的影響も大きい。台風やサイクロンなどの熱帯性暴風雨の勢力増大し被害も大きくなるだろう。気温の急上昇で、農業、自然環境、人間社会、異常気象、水資源など、多岐にわたる深刻な影響をもたらすことは確実だ。これが負のスパイラルを生み、地球規模の社会変動が起こるのだろう。
今後も温室効果ガスの排出が続く限り、まだまだ、気温の上昇が予想される。いよいよ本気で取り組まないと手遅れになる。