透明なバックパック

by Shogo

バックパックというという黒い印象を持っているが、透明なバックパックというという記事を見て興味を持った。これは、学校銃乱射事件への対策のようだ。

米国では学校での銃乱射事件が多発し、生徒たちの安全が脅かされている。こうした状況の中、一部の学校では、生徒たちに透明なバックパックの使用を義務付ける動きが出ているという記事だ。銃器の持ち込みを防ぎ、事件を未然に防ぐための対策として導入されているようだが、一方でも、その有効性については疑問視する声も上がっているという。

透明なバックパックの導入は、銃乱射事件の発生現場となった学校周辺や、過去に事件が発生した地域で特に顕著に見られるそうだ。例えば、2021年に高校生の銃乱射事件が発生したオックスフォード高校から約50キロメートル離れたフリントでは、昨年すべてのバックパックが禁止され、新学期からは幼稚園から高校まで透明なバッグのみが許可されている。また、2022年に小学校で銃乱射事件が発生したダラスの学区でも、透明なバックパックが中学校以上で義務付けられ、今年は幼稚園からも適用された。幼稚園ということに驚愕する。

学校側は、透明なバックパックの導入により、学校 のセキュリティが生徒の持ち物を容易に確認できるようになり、銃器の持ち込みを未然に防ぐことができると主張しているという。アメリカのデータベースによると、学校での銃乱射事件は2013年の34件から2022年には305件に増加しており、学校側はこうした事態に歯止めをかけたいと考えのようだ。

しかし、記事によると、透明なバックパックの有効性については疑問視する声も上がっているということだ。銃乱射事件の加害者のうち、標的とした学校に通っていたのはわずか41%で、事件はしばしば学校の駐車場で始まっているそうだ。透明なバックパックは、こうした状況においてほとんど効果がないと 指摘されている。

フロリダ州では、2018年に高校で銃乱射事件が発生した後、生徒たちは透明なバックパックへの切り替えを余儀なくされた。しかし、犯人は事件当時すでに学校に通っておらず、彼の使用した銃はバックパックに入れることができない大きさだった。このため、高校生や銃規制強化を求める 活動家たちから、この措置は批判の声が上がり、その後撤回されたという。

このような状況では、透明なバックパックが実際に効果があるかどうかを証明することは困難だが、効果がないと断言することもできない。

透明なバックは、流通系の事業で従業員に義務つけられている。学生の時にデパートでバイトして初めて見て驚いたことを思い出した。これは、アメリカの学校のケースのように性悪説に立っているかのようだ。アメリカのケースはあまりにもリスクが高いと言うことと、日本の流通では出来心を防ぐと言うことだろうか。

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