昔はポールよりジョンが好きだった。いや、今でもそうかもしれない。でも、いくつかのポールの曲には心に響く時がある。特に昨年はYesterdayだ。2024年は母を始め、先輩や同僚たくさんの友人を亡くした、もう二度と会えないかと思うと、今までは想像もできなかったほど辛いものがある。
歳をとると自分の死も身近なせいか、別れの辛さは、若い時には考えもしなかったほど大きい。別れは突然で、人生を一変させる。親しい人、自分の人生に大切な人を失った瞬間、自分の一部を失ったかのように感じる。その喪失感は、重い澱のように心に溜まって消えない。そして最後に会った時のことを繰り返して反芻する。
2023年は坂本龍一が亡くなって坂本龍一のピアノばかり聴いていた気がする。そして2024年はポールの曲を繰り返し聴いていた。
Yesterday all my troubles seemed so far away.
Now it looks as though they’re here to stay.
Oh, I believe in yesterday.
Suddenly I’m not half the man I used to be.
There’s a shadow hanging over me.
Oh, yesterday came suddenly.
Why she had to go, I don’t know, she wouldn’t say.
I said something wrong, now I long for yesterday.
Yesterday love was such an easy game to play.
Now I need a place to hide away.
Oh, I believe in yesterday.
Why she had to go, I don’t know, she wouldn’t say.
I said something wrong, now I long for yesterday.
Yesterday love was such an easy game to play.
Now I need a place to hide away.
Oh, I believe in yesterday.
Mm mm mm mm mm mm mm次
LENNON, JOHN / MCCARTNEY, PAUL
イエスタデイは別れたガールフレンドを歌った曲かと思っていたが、ポールの亡くなった母への想いを歌った曲と知ったのは、そう昔ではない。この曲の歌詞を読んでいると、彼の悲しみもわかるし、自分の胸の底にあるものを目の前に見せてくれているような気もする。
残りの人生を共に過ごそうと思っていた友を失ったことは、喩え様もなく悲しい。時間ができたら昔話をして大笑いをしたいと思っていた友はもういない。二度と会えないかと思うと悲しくなる。そして、自分の番も近づいていることを実感する。
とは言いつつも、今日は新しい年の始まりだ。過去に背を向けるわけではないが、とりあえずは、前に向かって歩き続けなければいけない。
After all, tomorrow is another day.