GPT-4.5発表

by Shogo

OpenAIが、次世代モデル「GPT-4.5」を発表した。GPT-4.5は、OpenAIが以前に発表した「GPT-4o」を基に、さらなる事前学習と汎用性を追求したモデルだそうだ。OpenAIは、「初期テストでは、GPT-4.5との対話がより自然に感じられる」と述べている。自信があるようだ。その知識ベース、ユーザーの意図のより強力な推測、そして感情的な知性の向上が、文章作成、プログラミング、実用的な問題解決などに適しており、ハルシネーションも減少しているとのことだ。

GPT-4.5の主な特徴

1. ハルシネーションの大幅低減

AIが自信満々に誤情報を生成する現象である「ハルシネーション」は、これまでAI活用における大きな課題だった。これが、ChatGPTの有料課金を止めた理由だった。安心して使えないからだ。だから、検索中心で、出典が明示されるPerplexityしか使っていない。

しかし、GPT-4.5ではこの問題が劇的に改善されているそうだ。例えば、SimpleQAテストでは以下のような結果が示されている。

  • GPT-4o:ハルシネーション率61.8%
  • GPT-4.5:ハルシネーション率37.1%

大幅にハルシネーションが減少したようだ。これにより、GPT-4.5はより信頼性の高い情報を提供できるようになり、研究や教育、ビジネス分野での利用がさらに安心して行えるようになるとOpenAIは言っているが、これでもまだ問題が多くて安心して使えないと思うが、どうだろうか。

2. 感情知能(EQ)の向上

GPT-4.5は感情知能が向上し、ユーザーの意図や感情をより正確に理解する能力を備えているそうだ。これにより、対話がより自然で温かみのあるものとなり、人間らしい応答が可能になったという。特に以下の点で強化されているようだ。

  • 文脈理解力の向上
  • ユーザー意図への高い適応性
  • 共感的で柔軟な返答
  • 知識ベースと多言語対応能力の強化

GPT-4.5は知識においても大幅に進化しており、多言語対応能力も向上しているようだ。例えば、日本語対応ではスコアが0.8349から0.8693へと改善されており、英語以外の言語でも自然で正確な応答が期待できるという。これは、使ってみないと分からない。

3. 新機能  インターネット検索とファイル解析

GPT-4.5には以下の新機能が追加され、実用性が大幅に向上したそうだ。

  • インターネット検索機能  リアルタイムで最新情報を取得可能。
  • ファイル解析機能  PDFや画像ファイルをアップロードし、その内容を解析・要約可能。
  • キャンバス機能  文章やコードをリアルタイムで編集しながらAIと共同作業が可能

これらの機能は特に文章作成やプログラミング支援で強みを発揮するとされている。これの使い勝手が、Perplexityとようなら使って行けるかもしれない。

一方で、報道によれば、GPT-4.5にはいくつかの課題も指摘されている。例えば、その巨大なモデルサイズゆえにGPUリソース不足が懸念されており、高価な利用料金設定とっていることも課題だろう。また、サム・アルトマンCEOによれば、このモデルは「推論型」ではないため、一部ベンチマークテストでは他モデル(o1やo3-mini)より劣る場合があるそうだ。

また、2025年中にはさらに進化した「GPT-5」のリリースも予定されており、AI技術はさらなる飛躍を遂げることが期待される。この機会に、お試しで有料版に課金してしばらく使ってみようかと考えている。

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