Midjourney、AIビデオ生成「V1」をリリース

by Shogo

AI画像生成の代表的なサービスのMidjourneyが、AIビデオ生成モデル「V1」を発表した。この新機能は、一枚の画像から短尺の動画を生成するものだ。

Midjourney V1は、画像生成の強みを活かした「Image-to-Video」モデルである。ユーザーは、Midjourneyで生成した画像、あるいは外部で作成した画像をアップロードし、それを基に5秒間の動画を4本セットで生成することが可能だ。

Midjourney V1は独特のテイストを持つようだ。OpenAIの「Sora」などがフォトリアリスティックな映像生成を目指す一方、Midjourney V1は、これまでの画像生成モデルと同様に、幻想的でアーティスティックな、独特の世界観を持つ映像を生成するという。これは、単なるリアルな映像の代替市場は競合も多いので、新たなクリエイティブ表現のツールとしての立ち位置を狙っているのだろう。

プラットフォームは従来通りDiscordを介して提供されるが、V1の操作はウェブ上で行われる。このシームレスな連携も、既存の1500万人を超える巨大なユーザーベースをスムーズにビデオ生成へ移行させるための重要な要素だろう。

AIビデオ生成市場には、OpenAIの「Sora」、Runwayの「Gen 4」、Adobeの「Firefly」、Googleの「Veo 3」など、強力な競合がひしめいている。これらの多くがハリウッド映画のBロール制作や商業利用での高精度なコントロールを目指す中、Midjourneyは「クリエイティビティの民主化」という独自の路線を突き進んでいると発表されている。これが、具体的にはどのようなことかわからない。民主化とは何だろうか。

Midjourney V1を試す最も安価な方法は、月額10ドルの「Basicプラン」に加入することだ。ただし、ビデオ生成は画像生成に比べて約8倍の「Fast GPU Time」を消費するため、Basicプランのユーザーはすぐにクレジットを使い切ってしまう可能性がある。

一方で、月額60ドルの「Proプラン」や月額120ドルの「Megaプラン」の加入者は、生成速度が遅くなる代わりにクレジットを消費しない「Relaxモード」でビデオを無制限に生成できる。Standardプランで年間契約を更新したばかりなので、どの程度利用できるか早速試そうと思っている。

一方で、Midjourneyは深刻な法的課題に直面している。V1の発表直前には、DisneyやUniversalといったハリウッドの大手スタジオから著作権侵害で提訴された。これは、Midjourneyの学習データに著作権で保護されたキャラクター画像などが無断で使用されているという主張に基づくものだ。この訴訟の行方は、MidjourneyだけでなくAI生成業界全体の未来を左右する可能性があり、商用利用をする場合には、Midjourneyの動画生成の潜在的リスクを考える必要がある。

直面している。V1の発表直前には、DisneyやUniversalといったハリウッドの大手スタジオから著作権侵害で提訴された。これは、Midjourneyの学習データに著作権で保護されたキャラクター画像などが無断で使用されているという主張に基づくものだ。この訴訟の行方は、MidjourneyだけでなくAI生成業界全体の未来を左右する可能性があり、商用利用をする場合には、Midjourneyの動画生成の潜在的リスクを考える必要がある。

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