TikTokのNearby Feed

by Shogo

最近はあまりSNSを使わなくなっている。中でもTikTokは研究のために登録をしているが、ほぼ開いてみる事は無い。しかし、TikTokを使ってみようかなと思う新しい機能が追加されているようだ。

TikTokが欧州で展開を始めた「Nearby Feed(近所フィード)」は、位置情報とアルゴリズムを掛け合わせ、「探す前に見つかる」という新たな機能だという 。​

いつも旅行に限らず、Google Mapsを使って、近所のコーヒーとか検索して店を探したりするのが習慣になっている。そして、表示された候補をメニューと星評価で比較検討する。つまり、Google Maps上の情報の網羅性と順位で店を選択している。

しかし、Googleののレポートによると、若年層の約40%が、レストランなどを探す際にGoogle検索やGoogle Mapsではなく、TikTokやInstagramを使っているという 。多分、Z世代にとって、テキストベースの検索結果より、実際に店を訪れた人の臨場感のある動画のほうが信頼できる情報源ということのようだ 。​これは確かに、リアルタイム性もあり、より価値の高い情報だ。

Nearby Feedはこのトレンドを加速させるだろう。ユーザーの興味関心、履歴、そしてGPS位置情報を組み合わせ、今いる場所で好きそうなものを自動で提示することができる 。旅行先で位置を変更すれば、その土地のコンテンツが流れ込んでくることになる。能動的な検索行動が不要になるのが、TikTokのNearby Feedだ。​

しかも、Nearby Feedがすごいのは、位置情報を手動で変更できる点だろう。 例えば、来月の京都旅行を計画しているとする。設定を「京都」に変えるだけで、家にいながら現地の情報やトレンドを先取りできる。ガイドブックの静止画ではなく、現地の人が投稿する生の映像で旅のリサーチができるわけだ。これは検索というより、事前の体験ということになる。

この機能が一般化されれば、広告ビジネスは大きく変わる。これまでは、検索連動型広告で位置を指定して広告枠を買っていたが、これの効果が毀損される。広告枠を買えば表示される世界から、魅せる動画をつくり発信することと、他のユーザーから自社の情報が発信されなければ、埋もれる世界へと移行する。

映えない店、語るストーリーを持たない施設、空気を映像化できないサービスは、TikTokのアルゴリズムの底に沈む。一方で、表現力と発信力を持つ小さな店は、大予算を持つ全国チェーンと同じ土俵に立つことができる。広告は、予算ではなく、表現力で戦うものになるということだ。

まだ現時点ではNearby Feedは日本では使えないが、リリースされたら、これからの旅行のための情報収集に使ってみようと思っている。これで、いよいよ、これまでは使っていなかったTikTokユーザになると言うことだろうか。

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