Appleのデベロッパー会議WWDCでプライバシー強化のための新しい仕様が発表になった。この会議では技術的な発表が中心になっており、今回発表されたのは秋にリリースされるiOS と関連する新しい技術やサービス。
次期iOSからプライバシーダッシュボードが設定され、アプリがどのようなデータを集めているか表示できるようになる。写真や連絡先マイクといった重要な情報についてアクセスされているかがわかるので、これをチェックすればプライバシーの保護は確実になる。また同時にメールのアプリもよりプライバシーが強化されたものになる。
新しいサービスとしてはVPNのようなサービスが導入されインターネットプロバイダーからユーザのインターネットアクセスの詳細を守るものだ。今は、VPNサービスの契約をしているが、これが不要になるかもしれない。
アップルはますます、プライバシーに力を入れてユーザから安全なスマートフォンと言うブランドイメージを確立しようと努力を続けているように見える。これはユーザにとっても良いことだ。
一方で、広告に依存するFacebookとの争いがこのプライバシー強化の裏側にあるという見方もあり、このあたりは複雑だ。また、中国における政府との関係で、ユーザのデータを危険に晒すという報道もあり、この点においては一貫してないように見える。
まだあるが、目ぼしいのは、iCloud がアップデイトされ、新しく有料のiCloud+が新設され、今までの無料のiCloudは残るが、iCloud+は様々なバービスが受けられる。興味深いのは、追加のユーザーを指定して、死亡時などに個人のデータや写真にアクセスできるもの。これは、今後はニーズが高まる仕様だ。
個人的に、最も興味があるのは手書き文字の認識機能。手書きで書いたものが、すぐにテキストにできるのであれば便利なので、早くiOS 15試したいものだ。