Stranger Thingsと言うドラマの第4シーズンの公開が近づいて、Netflixはこの作品を中心にして契約者の引き止めと新規契約の獲得に力を入れているようだ。
Stranger Thingsの第4シーズンは、5月27日と7月1日に2回に分けて公開される。シリーズは、その後第5シーズンと最終シーズンが予定されているが、その公開時期はまだ明らかにされていない。
ウィノナ・ライダーが出演しているこのドラマは、1話見ただけで、コメントするほどの知識は無い。ドラマの時代設定が多分1980年位のこともあるが、なんとなく昔のアメリカのテレビドラマの作りと言う感じがする。アメリカで、このドラマがどうしてあれほどの人気になっているのかよくわからない。ジャンルとしてはSFホラーと言うことになるのだろうが、謎の魔物(宇宙人?)が街を襲うと言うストーリーで、それに町の子供たちが戦いを挑むと言う展開だ。1回見てやめたのはなんとなく子供向けのストーリー展開と感じたからだ。これほど話題になっているのであればいちどみても良いのかもしれない。時間があればだが。
Stranger Things は、他のNetflix の人気シリーズとは違い、テレビドラマとして人気がでたそうだ。BridgertonやThe Witcherのシリーズ(どちらも見ていない)は、Netflix でドラマ化される前から人気のコンテンツだったようだ。その意味で、Stranger Things はNetflix の本当のオリジナルコンテンツだ。だからこそ、様々な活用の可能性があるのだろう。
Netflixは今、岐路に立っている。2022年の第一四半期の記者会見で、20万人の有料契約者の減少を発表している。さらに第二四半期ではさらに2億人の契約者の現象が予測されている。現時点では契約者数が2億2160万人で、定額配信サービスではトップである。しかし、多くのコンテンツ企業が配信サービスに参入している。他に競合がいなかった時に比べ、その地位は安泰ではない。
中でもDisney+は急速に成長して、現時点では1億3770万人の契約者数となっている。コンテンツを中心とした多面的な展開ではDisneyに勝る会社は無い。コンテンツを中心にして、映画、テレビ、マーチャンダイズ、テーマパークとそのコンテンツを最大限に生かし、その相乗効果でコンテンツの魅力をさらに高めることができる。
NetflixもDisneyのやり方を踏襲して、Stranger Thingsをリアルのイベントまで含めて展開しようとしているようだ。新型コロナウィルスで第4シーズンの制作が中断している間にいくつかのイベントを実施した。これは当然、第4シーズンに向けてのプロモーションの一環と言う目的も大きい。2020年秋に屋外イベントとしてStranger Thingsの世界を体験できるプロモーションを行った。このイベントは今後さらに拡大していく予定だそうだ。またStranger Thingsの関連グッズを販売する店舗をニューヨークなどに開店して商品の販売を行っている。
Stranger Thingsそのものはあと3シーズンで終了するが、Disneyなどの多くのコンテンツ企業を行っているのは、その世界を元にした様々なビジネス展開だ。1番簡単には、その登場人物などが別の舞台で活躍するスピンオフ作品が考えられる。当然のことながらゲームもあり得るだろう。大事な事は、せっかく人気を得たこのシリーズの世界をどう維持し、そのコンテンツから収益を上げ続けることだ。それはDisneyなどの多くのコンテンツ企業が長い間行ってきたことで、まだオリジナルコンテンツを作り始めてから10年にしかならないNetflixには未体験のエリアだ。
当然アメリカの事だから、そのような経験者をヘッドハントするなりして、そのようなビジネス展開を考えれば良い。
Stranger Thingsから離れると、Netflixが既に発表している広告付きのモデルがどのような形で行われるかは、個人的に大きな関心がある。単純に1つのストーリーの前後に広告が入るのかだろうか。それとも、それはないと思うが通常のテレビのようにストーリーの途中に挟み込まれるのか。あるいは一時停止されたときに、その時間だけ広告が入るのか。そのようなことについては全く発表されていないし、他の広告付映像配信サービスの広告の入れ方について全く知識がないのでこの辺については少し研究の必要がありそうだ。
最初の話題に戻るとこれほど話題になると言う事は、単純に80年代ノスタルジアと言う事でもなさそうなので、SFホラーと言うあまり好みではないジャンルのドラマではあるが、第4シーズンの前に少し見てみようかと思っている。