20世紀を代表する広告

by elmarit

20世紀を代表するコマーシャルは、アップルのマッキントッシュのデビューの時のものと言われているし、私もそう思う。スーパーボウルで一度だけしかオンエアされなかったが世界中の人が知っている。失脚と復活前のスティーブ・ジョブスは60秒のスポットを二本分買って二回とも、この「1984」をかけようとしたが社内の反対で一本はキャンセルさせられたそうだ。

このコマーシャルの監督のリドリー・スコットは、この「1984」と「ブレード・ランナー」で偉大な監督になったと思う。彼の作品はすべて見ているが、私個人としてはこの二作品を超えるものはない。

なぜ、20世紀のコマーシャルの話かというと、1TのHDDが壊れ、復旧作業をした。色々試したが完全に壊れているようなので、二個セットで安く買った同じバッファローの使っていないもう一台を本体いにつないで、PCの本体のHDDの整理を始めたら、前にスキャンしたNYの写真が本体に残っていた。その中に古い広告トラックの写真があった。

これは、Absolut Vodkaの広告トラック。この時代(90年代初)は、 Absolut Vodkaはアーティストとコラボした広告活動を行っていた。その後勢いがなくなるがAbsolut Vodkaは昔の言葉でいえば「トレンディ」だった。このトラックの立体広告に登場しているのはCarol Feuerman。彼女はスーパーリアリズムの彫刻家だ。ジョージ・シーガルが純文学的な彫刻家としてこの時代に人気があったが、Carol Feuermanは、もうすこし通俗的なテイストでリアリズムを追及していた。もちろん真摯な芸術家だが、作品は水滴もみずみずしい水着の若い女性などがあり非常に分かりやすかった。ニューヨーク時代に彼女と知り合い、ソーホーの自宅やロングアイランドのスタジオを訪問したりしたが、この写真を撮った時に彼女を知っていたかどうか忘れた。多分まだパーティで知り合う前のことだろう。

思い出したのはCarol Feuermanもそうだが、Absolut Vodkaの広告のこと。80年代からこの頃にかけて洋雑誌のAbsolut Vodkaの広告をみるのが好きだった。メインのビジュアルとAbsolutがついたコピーが一行。本当にカッコヨカった。たくさん思い出せるが、検索すると広告を集めたサイトがあった。

Absolut Vodkaの広告

Absolut Vodka New York広告

CarolからAbsolut Vodkaの広告に行って20世の広告になって、思いがMacintoshに行った次第。Macintoshの「1984」が20世紀を代表する広告だということには異論が少ないが、Absolut Vodkaの広告が20世紀を代表するグラフィック広告というのは私だけの感想かもしれない。

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