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心落ち着く小さな公園
東京の街を歩いていると、あちこち出くわす小さな公園。特に歩くルートで
トイレのある公園の場所を頭に入れておくことは重要だ。砂漠を進むキャラバンに
とってのオアシスのような場所なのだ。でも、心落ち着くのは、トイレのためではなく
そのサイズの故か。東京にも、代々木公園や新宿御苑、駒沢公園など大きな公園は
あるが、この公園のように街角にある公園は日常の公園として生活に身近な気がする。
北京にはあるか?
北京では、このような小さな公園は見かけない。広く大きなあの国だから、すべてが
大きく、小さな公園もそれなりのサイズがある。このは箱庭感がなぜか心地よい。
遊具と体育器具
中国の小さな(小さくないけど)公園にもあるのが、体育器具。体を鍛える不思議な
道具が揃っている。この小さな公園のように小さな子供しか使わない遊具は、
考えてみれば、不合理だ。子供の遊具と、大人も使える体育器具を設置しては
どうだろうか。小学校低学年までの子供の人口と、それ以外の人口を考えれば
答えは明確な気がするが、この箱庭の心地よさと同じくらいに、公園には滑り台と
鉄棒という固定観念に、私たち日本人は捉えられているのだろうか。