広告付きDisney+ Basic開始

by Shogo

Disney+の広告付きプランが12月8日からアメリカで開始された。プランの名前はDisney+ Basicだ。

Disney+ Basicの月額料金は、7.99ドル。これは、Netflixの広告プランより1ドル高い。今までのDisney+はDisney+ Premiumとなり価格は10.99ドル。日本での開始予定はアナウンスされていない。

Google、Walmart、P&G、任天堂、Chanelなど100の広告主がDisney+ Basicの広告を買ったという。12月8日には、ニューヨークのタイムズ・スクエアのDisneyが所有する屋外広告で、Disney+ Basicの告知とともに、広告を買った広告主のロゴを表示して感謝の意を示したそうだ。

現時点では通常の15秒と30秒のCMが番組の前後と途中に入るのみ。ただし来年になると、シリーズの作品の一気見の人向けの広告枠やすぐに買い物ができる広告、静止できる広告なども導入される予定だそうだ。

業界紙によれば、1ヵ月前に開始されたNetflixよりも多くの広告主がDisney+ Basicの広告を買ったようだ。それはNetflixの広告の価格設定が、開始当初から業界の最高水準の価格を要求していたために二の足を踏んでDisney+ Basic に流れた広告主が多かったそうだ。

Disney+ Basicでは、G指定の番組しか流れない未就学児などの子供向けには広告は流されない。ターゲティング広告ができるのは18歳以上だけで17歳未満についてはターゲットをしない通常の広告が流れる。またアルコールや政治キャンペーン等の広告は受け付けられないと発表されている。

しかし、ターゲティングに関しては、現時点では利用できないようだ。これについては現在準備中で2023年の第一四半期中に提供される。Netfixと同じで、全ての準備が整う前に、クリスマスから新年にかけてのホリデーシーズに向けて見切り発車ということなのだろう。視聴者の獲得はもちろん、広告の最大の需要期でもある。

Disney傘下のHuluで広告が多いと言う苦情があることから、Disney+ Basicでは広告の頻度が管理される。現時点では広告は1時間に1広告主だけ、1日に2回、1週間12回だそうだ。ネットでも同じ広告を何度も見させられてうるさく感じることがある。これを避けるためのようだ。確かに、Disney+ Basicは無料ではないので、あまり広告が多いと苦情も言いたくなるだろう。

アメリカでは、無料の配信サービスの利用が進んでいる。FAST=Free Ad-Supported Streaming TVと呼ばれ、主要な事業者としてTubi、Pluto TV、AmazonのFreevee、Roku Channelがある。高い有料の配信サービスをいくつも利用できないので、無料のFASTも利用している家庭が多く、ネット接続テレビ所有の家庭では、普及率が60%に達している。

日本では、まだ通常のテレビが強いが、FIFAワールドカップの視聴で利用者が増えたAbemaTVが今後、どれだけ利用されるのか注目だ。

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