IT各社のAI利用

by Shogo

相変わらずChatGPTの話題が多くのメディアで続く。最近の2022年第4四半期の決算発表の会見でもIT企業各社のCEOが、生成型AIについて語っている。

第4四半期の決算では、Google、Meta、Snapchatの3社はいずれも広告事業の不調を報告している。Googleは検索広告が前年比2%減少、YouTubeに関しては8%も減少したそうだ。Metaは前年も落ち込みがあったためか減少幅は少なく4%減。Snapchatの広告売り上げは前年比横ばい。それぞれ明るい材料がないためか、あるいはアナリストから質問があったためかAIについて多く語っている。

既に程度の差こそあれ様々な業務にAIが使われている事は当然であり、特に広告に関してはプライバシー規制のために、ユーザのトラッキングを行えないことの代替として、アプリや端末間でデータ共有のためにAIと機械学習を使って行う方法を模索しているようだ。また、それにとどまらずテキスト・画像・動画などの生成AIをクリエイティブに生かす方法も導入を始めている。

MetaはAIをクリエイティブやターゲティングに利用している。Facebookや Instagramでユーザにどのコンテンツを推奨するかについてはAIが使われており、それに基づいて「おすすめ」が表示される。また、広告のターゲティングについてもAIが使われており、プライバシー規制のためにクッキーの代替としてAIがターゲティングを行っているそうだ。

さらに、まだ実験段階だが、画像生成AIを、ユーザのコンテンツに組み込めるようになるようだ。

Googleも長年AIに投資を行ってきており様々な製品やサービスにAIが使われている。スーパーボールで公開される最新のCMでは,最新スマホ、Pixel 7の画像編集機能はAIに活用していることをアピールするようだ。

また広告のターゲティングについても、Meta同様に 最適なターゲットをAIが選定できるような仕組みを導入していることも説明している。しかし、ピチャットCEOは、Googleの検索がGoogleの言語生成モデルであるLaMDAをどのように組み込むかについては発言しなかった。多分Googleにとっては、ここは最も重要な部分で、近日中に登場すると思われるChat GDPを組み込んだMicrosoftのBingに、どう対抗するかは社内で検討が行われているのだろうが、まだ発表の時期では無いようだ。SnapchatのCEOも映像に適用するARフィルターをについて、AIで生成された画像を活用していることを説明している。今後さらに画像生成AIを使って3Dモデルを映像フィルターに組み込む準備を行っていることを説明している。

各社のCEOレベルの決算発表でもChat GDPが話題の中心になっているようで、この勢いは当分止まらない。それが理由なのか最近時々Chat GPTにアクセスできない時間が増えてきた。

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