相変わらずChatGPTを含めて、AIの話題がどのメディアでも多い。今月に入ってオープンAIはちょっとChatGPTと音声をテキストに変換するAI、WhisperのAPIを開発者向けに公開した。今後、ChatGPTを組み込んだサービスが増えてくるだろう。それに音声の要素が加わるから、大学の授業を録音して、ChatGPTに要約させることも簡単だ。
この今回のAPIの公開とどのような関係があるのか、技術的な事はよくわからないが、何日か前からChromeの拡張機能でChatGPT for Googleをダウンロードして使い始めた。これでGoogle ChromeでもBingと同じようにChatGPTの回答が右側に表示されるようになった。見た目の使い勝手同じだ。だが、内容的にどのような違いがあるのか現時点ではよくわからない。
MicrosoftはオープンAIに一兆円を超える投資を行っているが、Googleは特に投資をしているわけでもないので、この拡張機能はGoogleが開発したのではないにせよ、Googleにとっては非常に良い拡張機能となっている。Bingと同じだが、同じくらい便利だ。
ChatGPT拡張機能付きのGoogle ChromeにせよBingにせよ、今後は検索行動がどのように変わるのか。現時点でも明らかなのは、簡単な検索については、検索の表示の最初の画面で解決するので、どのサイトをクリックする事は無い。そのように考えると、検索広告が大きな影響受けるかと思ったら、実際は多くのサイトのバナー広告が影響を受けるのかもしれない。検索エンジンからの流入が低下する可能性があるからだ。
AIによる影響ではなく、それとは別の理由で購買行動における検索エンジンの重要性は低下しているようだ。Statistaによると、アメリカにおける調査で、2019年には69%の人が検索エンジンを使って商品情報を調べたと回答しているが、この数字は2022年には54%まで低下した。同様に一般的には購買につながると考えられている、カスタマーレビューやオンラインショップもそれぞれ12%と7%も購買における情報源として低下している。
この調査では、ソーシャルメディアが商品情報の源として上昇しており、2019年に比べ4ポイント増加して、24%になった。確かにソーシャルメディアは我々が最もよく使うメディアで接触時間も長い。MetaやTikTokなどショッピングに力を入れており、今後ソーシャルメディアが購買の起点としてますます重要になっていくのだろう。さらに、ソーシャルメディアは情報源としてだけではなく、実際にソーシャルメディアから直接商品の購入ができるようなサービスも、広告主に提供し始めているために、ソーシャルメディア経由の販売が今後ますます増加することが予想される。
同じStatistaのデータでは2022年のソーシャルメディアの利用者数は全世界で45億9000万人と言うことで、人類の大多数がソーシャルメディアを使っていることになる。ここが、検索に匹敵するほど購買の起点としての重要性が増していくことは間違いない。
相変わらず花粉症がひどい。暖かくなってきたから、屋外で本を読むのに良い季節となってきた。でも、とても外に出る気にはならない。こういうときにはインドアの活動が重要なので、また暗室に行った。ランチの約束と暗室の時間が空いていたので、途中でアーティゾン美術館で時間を潰した。DumbTypeと言う、昨年ベネチアビエンナーレに出展された面白い展示がやっていて、そこで時間が潰れた。昨日もインドアの活動だったにもかかわらず、今朝は花粉症が一段とひどくなっている。美術館の中でも暗室でも花粉が舞っているようだ。