GoogleはAI検索機能「AI Overview」を強化し、日本を含む6つの新しい国でも提供を開始した。このアップデートにより、ユーザーはコンテンツにアクセスしやすくなる。デスクトップ版ではリンクが画面右側に表示され、モバイル版ではサイトアイコンが表示される仕様だ。また、GoogleはAI生成サマリー内にテキストリンクをテスト中で、これにより、ユーザーが検索結果から多様なサイトを訪問することもできるようになっている。
AI Overviewは、米国で提供されていたこの機能は、「Search Labs」内での限定利用からスタートしたが、今後は一般ユーザーにも広がる予定だ。日本でも、テストが進んでおり、今後さらに多くのユーザーにアクセス可能となる見込みだそうだ。Search Labsに登録していたので、今日現在で私のデスクトップでは、新しいサービスが利用可能となっている。
AI Overviewは、生成AIによる検索結果を要約して表示する。今回のアップデートで、情報源のリンク表示が右に分かりやすく表示されるので、情報源のサイトへのトラフィック増加が期待される。さらに、リンクやサマリー保存機能が追加された。
確かに、左に検索結果の概要が生成されて、右の窓に、その情報源のサイトの一覧が表示されるので便利が良い。感じとしてはPerlexityを使っていることと同じになる。
また、AI Overviewでは複雑なクエリにも対応可能となり、長文質問に対してもより詳細な情報を提供することができるようだ。さらに、プランの作成や整理された情報の提示、動画撮影での検索といった新機能が盛り込まれ、ユーザー体験が大幅に向上しているそうだ。例えば、旅行や食事プランの提案機能や、購入した商品の問題を動画で解決する検索方法など、実用的な機能が充実しているという。これらは、まだ試していないので、現時点での使い勝手はよく分からない。
AI Overviewは、以前の「SGE(Search Generative Experience)」をバージョンアップしたもので、当然のことながらGoogleの最新AI「Geminiモデル」を採用している。このアップデートにより、ユーザーのニーズに応じて検索結果の要約を簡略化または詳細化する機能が追加された。
AI Overviewの今後の普及に伴い、SEO戦略にも変化が予想される。右に参照元のサイトが表示されるとは言え、ゼロクリック検索が増加することで、サイトへの直接訪問が減少する可能性が高まる。一方で、情報の質やユーザー意図に応じたコンテンツがより重要視されるので、コンテンツ制作者は、より一層の検索エンジン最適化が求められる。
AI Overviewは、Google検索の新しいデフォルト機能として展開され、ユーザーにとってより効率的な情報収集を可能になるのかもしれない。ここの広告表示がどうなるのかは、現時点では分からないが、検索広告というGoogleの生命線を守るために最重要課題としてGoogleは取り組んでいるのだろう。