TikTokが入力情報を追跡

by Shogo

TikTokの親会社ByteDanceが中国企業であるために、トランプ政権のときにはアメリカ国内でアプリの配布を禁止するか、ByteDanceがTikTokのアメリカ国内の事業をアメリカ企業に売却するか迫った。この強硬姿勢はバイデン政権では弱まっている。しかし、まだ一部の政治家はTikTokの国家安全保障上のリスクについては疑問を持ち追求を続けている。

そんな中で、TikTokについての新しい研究結果が発表された。それによれば、TikTokのアプリ内のウェブブラウザは、ユーザが入力したすべての文字が追跡できると言うことだ。この機能を使えばユーザがTikTokのアプリから、他のウェブサイトを閲覧するときに入力するIDやパスワードクレジットカード番号などの情報をTikTokが収集することが可能になると言う

TikTokは、この機能について問題が発生したときにデバッグをするために使用するものでユーザのデータを収集するために使っていないと説明している。

TikTokのコードを分析した研究者によれば、他のサイトを訪問したときに、入力した内容を収集する事は、マルウェアやその他のハッキングツールの機能として用いられるもので、通常のアプリ開発企業は、新しいアプリのテストの際にはこのような機能を用いることがあっても、一般にリリースする際にはこの機能は含まれないと言っている。

FacebookやInstagramもアプリ内のブラウザを使って、ユーザが外部サイトを訪問し、どの情報をハイライトし、どのボタンをしたかなどデータを通じて追跡することができるが、TikTokの追跡機能は、さらに進んで入力された文字まで追跡できるようになっていると言う。

このような研究結果が発表されたことで、TikTokの安全保障上のリスクの議論がまた再燃する可能性がある。動画共有アプリとして圧倒的な人気のあるTikTokが、このように標的になるのは、中国で開発されたアプリであり、中国企業だからと言う事ことだけが理由である。米中対立は様々な分野に影響していることの証拠だ。

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