NIKEとマイケル・ジョーダン

by Shogo

ベン・アフレックが監督をしたNIKEとマイケルジョーダンの映画、「AIR」を見に行こうと思いつつまだ時間がない。早く行かないと公開が終わってしまいそうだ。

映画は、1984年を舞台にしているようだ。それよりかなり前にNIKEの靴を買ったのを覚えている。まだNIKEが今のような圧倒的な地位になる前のことだ。大学生の頃だから1977年あるいは78年のことだ。映画の説明読むと、人気が低迷しているNIKEのプロモーションのために、マイケル・ジョーダンと組む話とある。でも、70年代の終わりにでも、NIKEはそれなりに新しいスポーツシューズのメーカーとして認識されていた。人気があったヨーロッパのAdidasに対して、アメリカの新しい会社と言うことで話題になっていた。もう一つは日本の日商岩井が支援をしていると言うことも、すでにその時点から有名だった。その靴は、ネイビーブルーで、NIKEのトレードマークのあのスウォッシュが白でデザインされていて、スタイリッシュだった。それで買ったのだと思う。

最近は、もはや革底の靴を履かないから、もっぱらスニーカーだ。山登りは登山靴で、それから、さすがにスーツを着た時は革靴を履いているが、それは年に何度かある行事の時だけだ。その時は、足の違和感を感じるので、一刻も早くスポーツシューズに履き替えたいと思っている。

大学生以来、今までに一体何足のNIKEを買ったのかよく覚えていない。New BalanceやAdidasを買うこともあるが、大抵はNIKEになってしまう。今履いている靴は2足あって、一足はNIKEでもう一足はNew Balance。

今やNIKEは世界一のスポーツシューズメーカーとなっている。2022年5月31日終了のNIKEの最新の会計年度の数字では売上290億ドル。子会社にしているコンバースが20億ドル。合わせて310億ドルの企業と言うことになる。

Adidasは131億ドルなので、NIKEの半分にも満たない。他にも大手では、Skecharsの74億ドル、Pumaの45億ドル、日本のAssicsの30億ドルなどのスポーツシューズメーカーがあるが、それらの会社の売り上げを足してもNIKEは届かない。New Balanceの数字を探してみたが、New Balanceはプライベート企業で決算を発表していないようだ。

これほどの巨大企業になる過程で、やはりマイケル・ジョーダンとの契約は大きかった。この映画の舞台の少し前の、私が最初のNIKEを買った頃の1977年の売上は、2,900万ドルにすぎなかった。それが、1980年第後半からのマイケル・ジョーダンとの契約を経て2022年は、1,000倍だ。

映画は、この契約交渉についてのものとらしい。なるべく新鮮な目で映画を見られるように情報を読まないようにしているが、少し情報を読んでしまう。それによれば、創業者のフィル・ナイトはマイケル・ジョーダンとの契約に反対していたらしい。ずっとフィル・ナイトが中心になってマイケル・ジョーダンと契約をしたものだと思っていたので、事実は随分違うようだ。どんな企業でも現場で頑張った人がいるのだろう。

マイケル・ジョーダンと言えば、Airという言葉が連想される。誰かにもらった、マイケル・ジョーダンの写真集のタイトルは、確か「Airness」だった。Highness(殿下)からの合成語だ。それほど、マイケル・ジョーダンはAirという言葉と結びついている。NIKEと契約せずに、NIKEのかかとのAirテクノロジーと結びついていなければ、マイケル・ジョーダンはどのように記憶されたのかと考えると不思議な気持ちになる。

とにかく週末に見に行ってみようと考えている。

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