世界のスマートフォンのメーカー別のシェアは、2022年第4四半期で、Appleが23%、Samsungが19%。Xiomioが11%、Oppoが10%。Vivoが8%となっている。その他多くは合わせて29%だ。その他の中には、米中対立の煽りを受けてシェアを大きく落としたHuaweiや、Android OSの開発者の本家本元のGoogleが含まれている。
スマートフォンの市場そのものは、2018年に過去最高の15.6億台を記録した後、低迷しており、2021年の販売台数は14.3億台まで減少している。急激に成長を遂げた市場は、スマートフォンの普及が進み、大きな成長望めない。このために、今後は各メーカーが既存市場を奪い合う展開となると考えられる。
この状況で面白いデータを見つけた。2022年4月から2023年3月までの1年間にアメリカで9571人を対象に行われた調査で、対象者が現在使用中のブランドを変更するかどうかを聞いた結果だ。
この9571人の内訳は、Apple iPhoneが4446人、Samsungは2738人、Googleが442人が対象者となっている。シェアから見て、ややiPhoneが多いものの、妥当な内訳と思われる。調査としても、Googleの使用者が442人いることから、統計的にも信頼性が高いと考えられる。
この調査によると、iPhoneの使用者では、次にブランドをスイッチするかどうかを聞かれて、しないと答えた回答者は49%、変更する可能性が高いと答えた回答者は34%だ。Samsungの使用者に関しては、変更するが44%、変更しないが34%。どちらも同じような数字だ。
しかし、Googleになってくると話が違う。Googleの使用者は、変更しないが26%しかないのに対して、変更するが57%と圧倒的な高さになっている。
この調査では理由を聞いていないので、Googleを変更したいと言う理由はよくわからない。しかしながら、現在のGoogleのスマートフォンの使用者は何か不満を感じてブランドを変更したいと考えているようだ。Androidの本家本元の端末に人気がないというのも残念なことだ。
Androidの端末を使っていないのでよくわからないが、広告で見かけるGoogleのPixcel 7はなかなか魅力的な端末だと思っていたので、この結果に少し驚いた。YouTubeを見ているとるGoogleのPixcelの広告が多く、しかもスキップできないので、かなりの回数見ている。その結果、今の機種の画像処理など面白くて欲しくなるってくる。Pixcel 7 proは、iPhoneよりスペックが上の5倍光学レンズもついていてしかも安い。どこに、ブランドスイッチしたくなる要因があるのだろうか。