また、今日から月曜日。今週は、広島サミットのために大学が休校になるために水曜までの短い週となる。たかがサミットで広島市の学校全て休みにしなくてもと思う。この期間中、戒厳令下のような行動制限とするということなのか。安倍元首相の暗殺や、先日の和歌山での岸田首相に対する爆弾騒ぎなどが影響しているかもしれない。
しかし、学校を休みにして人の流れを止めると言うのは、過剰反応と言わざるを得ない。たかがサミットと子供の教育とどちらが大事だと考えているのだろうか。
こんなつまらないことで憤ったり、一喜一憂して毎日が過ぎていく。私が借りた時間で、地球の外れでのんびりと過ごしている間でも、この宇宙では様々なことが起きているようだ。
天文学者のグループが地球から80億光年離れたバルペキュラ座の向こうで太陽の10億倍の質量を持つブラックホールを観測したそうだ。これまでに観測された中で、最も激しい閃光を放っている。
2021年4月に超新星を探していた小型望遠鏡、ズウィッキー過渡現象施設が、これまでにないほど明るい光を見つけた。この明るい光は超新星によるもので、その後も爆発を続けている。この超新星は、この時点でAT2021lwxという名前で呼ばれるようになった。そして、AT2021lwxは太陽の10億倍の質量を持つと推定された。
通常の超新星からの光は、数ヶ月続いて消えてしまうそうだが、この時に発見されたAT2021lwx光は2年以上も続いている。これほど長く光が続くと言う事は、太陽の15倍の質量を飲み込まなければいけないそうだ。つまり、太陽の10億倍のブラックホールが、太陽の15倍の質量の星を飲み込んでいると言うことになる。
ここまで読んで既にその規模に圧倒されてしまう。80億光年離れたAT2021lwxは、太陽の10億個分の質量を持つ超新星で、それが太陽の15倍の質量の星を飲み込んでいると言うのだ。これだけで、たいていの人類の歴史や問題の数々は、宇宙の中では塵ほどの価値もないということがよくわかる。
まず、80億光年離れていると言う事は、今から46億年前に誕生した地球に反射した光はまだAT2021lwxまで届いてないと言うことになる。気の届く遠くなるような距離だし、地球の100倍の大きさを持つ太陽の10億倍の質量を持つ超新星と言うのも想像すらできない。小さなことを気にするのはやめたほうがいいと言う気になってくる。
とは言え、誰にとっても自分の人生は太陽の10億倍の超新星よりもはるかに大きい。卒業生から、いくつかの相談を受けているが、それぞれの人にとって人生で直面する問題はAT2021lwxどころか、宇宙全体よりも大きい。特に若い時代の判断と言うのは、その後の人生に大きな影響与えるために真剣に慎重に考えてもらいたいと話をしているところだ。
今週末は長い週末となるが、基本的には家から出ないようにと言うお達しなので、どうするべきか。