ChatGPTのプラグイン

by Shogo

ChatGPTは、3月に有料版のChatGPT Plusが登場して、ますます強力かつ便利になった。その活用範囲はビジネスからコンテンツ制作まで幅広い。そして、ChatGPTの機能をさらに拡張するためのツールが、5月から使えるようになったプラグインだ。プラグインを使用することで、ChatGPTは過去の学習データに基づく回答だけでなく、webから情報を集めたり、特定のアクションを実行したりすることが可能になる。これで、大幅に活用範囲が広がった。だから、一時は使い始めていた、EdgeのチャットボットやBardを使わなくなってしまった。

ChatGPTプラグインの設定方法

ChatGPTプラグインを使用するためには、有料版の契約が必要。まず設定画面からプラグインを有効にする。具体的な手順は、検索するとたくさんあるが、簡単にと書くと以下の通り。

  1. ChatGPTの画面の左下のボタンから「Setting」を開く。
  2. 「Beta Features」から「Plugins」をオンにする。
  3. プラグインが使用できるのはGPT-4を選択したときのみ。「GPT-4」をクリックして「Plugins(Beta)」を選択する。
  4. 「No plugins enabled」と表示されているところを開き、「Plugin store」をクリックするとプラグインの一覧ページが表示される。
  5. 好きなプラグインを選んで「Install」ボタンをクリックすればインストールができる。

使っているChatGPTプラグイン

ChatGPTプラグインは、すでに400種類ほどある。見てみると、さまざまな目的に合わせて使用できるプラグインが揃っている。とりあえず使ってみたプラグインを紹介する。まだ、ChatGPTもあまり使う暇がないので、プラグインも試したのは10以下だから、良いプラグインも、これら以外にもたくさんあるはずだ。

Web Pilot:

Web Pilotは、指定されたURLのウェブページから、コンテンツを取得するプラグイン。特定の情報を抽出したり、コンテンツをどのような形で出力するか指定も可能。例えば、特定の記事の要約頼んだり、ウェブページ上の特定の情報を抽出できる。ただし、有料で契約しているサイトには、入れないようだ。IDとパスワードを渡して、代理で読んでくれれば便利だが、今はその機能はない。

Web Pilotの使い方

まず、ChatGPTのチャット窓で「/web_pilot.visitWebPage」と入力。

次に、訪問したいウェブページのURLを「link」として指定。例えば、「link: “https://example.com”」のように入力する。

特定の情報を抽出したり、何を目的とするかをリクエストする場合は、「user_has_request」パラメータを’true’に設定する。リクエストがない場合は、’false’に設定。

例えば、{ “link”: “https:// example.com, “user_has_request”: false }となる。

しかし、大抵の場合には、「要約してください」などのリクエストをすると、ChatGPTが、自分で’true’の判断をするので、日本語での要約などのレクエストをするから、このパラメーターの入力は不要。

コマンドを送信すると、Web Pilotは指定されたURLからコンテンツを取得する。結果は、ChatGPTの応答として表示される。

Prompt Perfect:

AIツールはプロンプトの入力次第で結果が大きく変わる。このプラグインは、指示をAIに解りやすいように、明確で具体的なプロンプトに変換してくれるようだ。そのメカニズムは理解できないがとりあえず使っている。

Prompt Perfectの使い方:

まず、ChatGPTの対話画面で「/rephrase.rephrasePrompt」と入力する。

次に、質問を「text」パラメータとして指定。例えば、「text: “天気について教えて”」のように入力する。これだけで、ChatGPTに理解されやすい質問に翻訳されているそうだ。よくわからないが、そう信じるしかない。日本語の質問を英語化してAIが読み込んで、英語で回答するので、日本語での回答してと付け加える。

Photorealistic:

Midjourney用のプロンプト生成ツール。今までは自分で英語でプロンプトを書いてきたが、これを使うと、すぐに日本語の描写指示を英語のプロンプトに変換してくれる。これは、便利で時間の節約かつ、自分では考えられない複雑なプロンプトができる。

Photorealisticの使い方

まず、ChatGPTのチャット窓で「/photorealistic.render」コマンドを入力。

次に、生成したい画像の説明を「text」パラメータとして指定。例えば、「text: “夕日が沈むビーチの風景”」。これだけで、Midjourney用のプロンプトが生成される。後はそのプロンプトをコピペするだけ。英語で考えていた時間が十分の一になった。

ChatGPTプラグインは、ChatGPTの利用可能範囲を大幅に広げている。ChatGPTの利用者が増えていること、今後の発展ビジネスのを可能性を考えて、これから、もっとプラグインが登場して、さらに便利になるのだろう。多少不便に感じているのが、New Chatを開いたときに、デフォルトでGTP-3.5になっていて、GTP-4に変更せずに使い出すと、プラグインが使えないこと。前回の設定を覚えておくくらい人工知能には簡単そうだが、それができない。

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