テレビのセリフが聞こえない

by Shogo

家でテレビを見ていると音が大きすぎると指摘され、耳が遠いと揶揄される。確かに歳をとって、高音域の音は聞こえにくくなってきているようだ。だが耳は別に遠くない。

テレビを見るといっても、たいていはNetflixやAmazon PrimeVideo、Disney+の英語のドラマや映画だ。この音をよく聞こうとすると、ある程度は音を大きくしないとセリフが聞き取れない。それを耳が遠い証拠として、言われるたびに嫌な思いをする。

しかしこの理由がニューヨークタイムスの記事ではっきりした。英語ネイティブのアメリカ人でもテレビで見るテレビドラマや映画のセリフは聞き取りにくくなっているようだ。記事によると、アメリカ人の50%が俳優は何をしゃべっているのか聞き取るのに苦労して、ほとんどの時間は字幕をつけて、映画やテレビを見ていると言う。

俳優のセリフが聞き取りづらいと言うことにはいくつか理由があるようだ。1番目はストリーミングに音声が最適化されていないことだ。

映画やドラマは話し言葉から映画まで幅広い音声に対応しなければいけない。この際に、様々な音に対応できる高性能なスピーカーシステムを備えた映画館や同様の環境に合わせて、プロのサウンド・ミキサーが音を作り上げている。しかしテレビはタブレットのストリーミングでは音声はダウンミックスされ、小さなスピーカーで音を伝えるようになっている。そのために結果的に俳優のセリフには聞き取りづらくなっている。

さらに、テレビについては薄型化が進み、スピーカーは小さくなり、さらに裏側に隠されるようになっているために、スピーカーとしての機能は低下している。

3番目に、ストリーミングの問題として、テレビ放送では決められている特定の音量レベルを守る規制がないことが挙げられる。そのために1つのストリーミングサービスで番組を見てから別のストリーミングサービスで映画を見ると言うような場合に、俳優のセリフを聞き取るために音量何度も調整しなければいけないということが起こる。

このような問題の解決策は、外付けのスピーカーを買うことがある。しかしこれではお金がかかるので、できればそれは避けたいのだ。

他の方法としてはAmazon Prime Videoでしか対応できないが、今年の4月からPrime VideoではDialogue Boostと呼ばれる機能が提供されている。Amazon Prime Videoの言語オプションを開いてEnglish Dialogue Boost: Highを選択すると多少はセリフが強調されるようだ。しかし、これはAmazon Prime Videoだけの仕様でNetflixなど他のサービスではこのような機能は無い。

と言うの結果なので、スピーカーを買う以外に方法は無い。買いたくないので、当面は耳が遠いと言われても、大きな音でテレビを見ると言うことになる。日本語ではなく、英語の字幕を表示すると良いかもしれない。

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