NFLの試合でインターネットトラフィックの新記録

by Shogo

NBCユニバーサルのストリーミングサービス、PeacockがNFLの試合の独占放送権により多くの視聴者を獲得した。1月14日に放送されたAFCワイルドカード・プレーオフのカンザスシティ・チーフス対マイアミ・ドルフィンズ戦の平均視聴者数は2,300万人。Peacockや地元NBC局、NFL+を通じたモバイル視聴を含めると2,760万人に達した。これは過去最高の数字だった。この結果、Peacockの第3四半期末の有料会員数は2,800万人に達した。

この試合が、どれほど大きな影響があったかわかるのは、インターネット上のデータ量だ。このライブストリームが全米で1日に最もインターネットを利用した日を記録して、インターネットトラフィックの30%を占めたそうだ。Amazon Prime Videoも通常のNFLの試合の配信を行なっているが、プレーオフの試合ともなると注目度が圧倒的に違う。

やはり、注目されているスポーツの試合は、メディアにとって視聴者を集める有力かつ証明された方法だ。日本の事例でも、ABEMAは、2022年のFIFAワールドカップカタール大会の全64試合を無料生中継して、注目を集めた。 この大会の日本vsコスタリカ戦の視聴者数が平均3,637万人を記録し、日本のグループステージの試合で最高視聴者数を獲得した。 また、日本vsスペイン戦やコスタリカvsドイツ戦なども生中継され、1日の視聴者数が1,700万人を突破した。

しかし、PeacockのNFLのプレーオフの独占放送権が大きな勝利というのはまだ早い。NBCユニバーサルは、Peacockのワイルドカードゲーム配信の権利に1億1000万ドルを支払ったと伝えられている。しかし、この投資が長期的なPeacockの長期契約につながるかは不明だ。無料トライアル利用者や1カ月契約の増加にとどまる可能性も大きい。

一方、一般のNFLファンの反発も大きい。マイアミとカンザスシティの地元のファンは、地元のNBC系列局で試合を見ることができた。しかし、それ以外の全米の視聴希望者は、無料放送局での全国放送がなかったので、月額6ドルからPeacockの受信契約を結ぶ必要があった。これについては、反発が大きかった。無料放送がなかったことで、NFLに独占禁止法の適用除外を与えたことにまで言及して批判の声があるようだ。

その一方でサブスクリプション事業の課題も浮き彫りになっている。調査によると、消費者はストリーミングの契約を解約する傾向にあることが分かっている。多くが必要経費を減らす場合、55%がストリーミングをカットするという。これは、感覚的にも理解できる。不要不急から節約を開始するものだ。実際に主要ストリーミングサービスの解約が増えているというデータもある。加入者の4人に1人が過去2年で3つ以上の契約を解除しているようだ。

ABEMAも、FIFAワールドカップカタール大会期間中に週間視聴者数が3,000万人を突破し、開局史上最高値を記録したが、その後は週間視聴者数を発表していないために、どの程度が継続したかは不明だ。

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