Google Mapsに生成AI技術を導入

by Shogo

Googleは、Google Mapsに生成AI技術を導入してテストを開始した。この機能は、現時点では米国の限られた地域と一部のユーザーにのみ利用可能だ。このアップデートでは、自然言語を使用してGoogle Mapsに話しかけ、さまざま要望ができることで、地図の使い方が大きく変わるようだ。

すでに、2023年のアップデートでは、「Immersive View for Routes」という機能が導入され、ユーザーはあたかも現地にいるかのように事前に、その場所を確認することができる。この機能は、実際の道路の状況や天候を3Dで映し出し、よりリアルな旅のプランニングを可能にしている。また、Google Lensが統合されているので、周囲の情報を写真で確認でき、交通機関や店舗の詳細もわかる。

さらに、今回のAIによる機能強化により、EVドライバー向けの充電ステーション情報の提供が拡大されたり、周辺のアクティビティやレストランの情報検索が改善されているという。

具体的な仕組みは、これまでの単純な検索ではなく、AIモデルがネット上の情報を分析して、求められている最適な提案を行えるということのようだ。例えば、さまざまな食事制限に合ったレストランを探している場合、Google Mapsアプリに求める内容を尋ねる。Googleの大規模な言語モデルは、Local Guidesプログラムのコミュニティメンバーから提供された情報を含む2億5,000万以上の場所に関する情報を分析する。その結果、完璧なスポットを提案することができる。

Googleによれば、このシステムは「ニーズがどれほど具体的であろうとも、ニッチであろうとも、広範囲であろうとも」機能するとしている。Googleは、Google Mapsの機能を紹介するブログで例を紹介しているサンフランシスコでの古着探しの例では、アプリに対して街中のヴィンテージ古着店を尋ねと、AIモデルが近くの場所や写真、評価、コミュニティのレビューを分析し、写真やレビューの要約を含むさまざまなオプションを提供する。この生成AI機能は進化しており、例えば急な雨の場合にAIにアクティビティを尋ねることも可能だ。

Yelpのアップデートでは、AIによって自動生成された地図上の場所の情報の要約や、ホーム画面と検索結果の視覚的改善など、20以上の新機能が導入されているという。また、企業ユーザー向けには、広告費用の最適化などのAI機能も提供されている。現在はiOSでのみ利用可能で、Android版は数ヶ月以内にリリースされる予定。

Google MapsのようなAI技術の進化は、日常生活における情報アクセスと意思決定の方法を大きく変える。AIが情報を個別に判断して提供できるために、個人の選択肢を拡大し、より効率的になるだろう。交通、ショッピング、エンターテイメントに至るまで、AIは私たちの生活の選択をより簡単にすることができる。これは、確かに便利だろう。

ただし、その反面、自分で決められない人間を生み出し、また「迷い込む」楽しみも無くなってしまうということも意味する。つまり、偶然の発見や冒険の楽しみが減少する。AIが最適なルートや場所を提案することで、偶然の出会いが減り、結果として予期せぬ体験という楽しみを奪ってゆく。効率化だけが人生の楽しみではないということを、AIモデルは理解しないのだろう。あるいは、将来は、そのような要素もアルゴリズムに加えられるのだろうか。

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