ソーシャルメディアのプラットフォーム企業は、場所を提供しているだけで、自らコンテンツを上げているわけではない。だから、たくさんの人が参加して、良いコンテンツをたくさん供給してくれないと、たくさんの人が見に来て、ページビューを増えない。そうすると、広告の販売が減って、収益が上がらない。彼らは、でできるだけ多くの投稿を必要としている。
プラットフォーム企業は、サービスを作って、たくさんの人が参加してくれるのを待っているだけかと思っていたが、そうでは無いようだ。
サンフランシスコに住むアーティストで大学生の女性のところに、Instagramから連絡があった。AIからのメッセージではなく、Instagramの担当者からの連絡だ。
この女性は、10万人近いフォロワーを持っているが、まだスターの域には達していない。しかし、すでにある程度の結果を出している上に、ポストとしているコンテンツが可能性あるとInstagramが判断したのだろう。それで、この女性は、Instagramの担当者と会って、フォロワーをさらに増やす方法についてアドバイスを受けた。
内容は、以下の通り。アドバイスを受けた女性が、自分のInstagram、Twitterやブログなどで開示している。
・Reelsが非常に重要。Reelsを使うことによって、リーチがさらに広がる。
・Reelsの投稿を4から7回、毎週行うこと。
ReelsはTikTokに似たビデオの機能で、Instagramが最近発表して、力を入れているので、Instagramの担当者が投稿進める事は驚くことではない。
さらに、いくつか投稿数についてInstagramの担当者は説明をした。
・Instagramのメインの投稿は、週に3回。
・Storiesについては週に8回から10回。ただし望ましいのは1日2回。
・長尺のビデオについては、Instagram TVに週に1回から3回投稿。
Instagramの担当者がアドバイスしたt投稿数が、かなり多いので、この女性は驚いたそうだ。確かに、これだけの投稿をすべて行うためには、フルタイムで作業をしないと無理そうだ。
これは、驚くには当たらない。そもそも、この女性にポテンシャルがあるとInstagramが判断したので、この会議が持たれている。その彼女の質の高い投稿が増えれば、それだけビューワーも、増えページビューも増えるので、Instagramとしては広告の販売で稼げる。Instagramの担当者としては、当然のアドバイスと思える。それは、Instagramにとって、意味があるからだ。
彼女がこの会議の内容を開示したことで、このInstagram担当者との秘密の会議が話題になっている。それは、Instagramが秘密を一部の人にだけ開示していると感じて、のけ者にされて不満を持った人や、この内容をそのまま実施すれば、自らもフォロワーを増やして収入を上げられると考えて、この情報をありがたいと思った人など様々である。
彼女が開示した投稿数等は、あまり意味がないと思うが。しかし、ここから学んだのは最初に書いたように、プラットフォーム企業はコンテンツ制作者である投稿者に対してあまり公でないようなサポートを行っていると言うこと、そして、会社の中に投稿者サポート部のようなセクションがあって、そこに何人か担当者がいると言うことだ。投稿を増やす事は、プラットフォーム企業にとって重要なのでこういうことを行っていると言うことが考えてみれば当たり前だ。この点について大変興味深く感じた。