Amazon好調

by Shogo

Amazonが、2024年第1四半期も好調な決算報告を発表した。かつては成長鈍化懸念の声もあがっていたが、2023年の復調に続き、この四半期で1,433億ドルの純売上高と104億ドルの純利益を計上し、市場予想を上回る結果となった。

今回の決算でAWSの成長鈍化が落ち着き、2四半期連続で成長が加速している。「企業によるインフラの近代化への取り組みの再開と、AWSのAI機能の魅力が、AWSの成長率を再び加速させています」とジャシーCEOは決算発表で述べ、現在同社の収益源トップであるAWSの年間売上高が、1,000億ドルに到達する勢いであることも明らかにした。AWSは売上高で見るとAmazonの事業セグメントの中で3番目だが、Amazonの事業の中でも圧倒的に収益性が高い。

また、世界最大級のオンライン小売り業者であるAmazonは、過去数年間でオンライン事業分野 (自社によるEコマース売上高) 以外の分野を大幅に拡大してきた。2017年第1四半期には、Amazonの総売上高の64%を占めていた中核事業である「オンラインストア」は、2024年第1四半期には全体の38%にまで縮小している。

これらの分野は、クラウドコンピューティング (AWS)、広告事業、ストリーミングサービスなど多岐にわたる。この多角化戦略が同社のさらなる成長をけん引していると言える。

Amazonの2024年第1四半期は、売上高が、1,433億ドル(前年比3.8%増)で純利益は104億ドル(前年比12.5%増)という結果だった。

分野別では以下の通り

  • オンラインストア 547億ドル
  • Marketplace(第三者販売)346億ドル
  • Amazon Web Services (AWS) 250億ドル
  • 広告 118億ドル
  • プライムサブスク 107億ドル
  • リアル店舗 52億ドル
  • その他 13億ドル

オンラインストアは、わずかに減少したが、これは主に為替レートの変動によるものだそうだ。商品カテゴリー別では、すべてのカテゴリーで成長が見られたようだ。特に、食品カテゴリーは16%増と高い伸びを示した。

広告事業、プライムサブスクリプションでも成長が見られた。特に、広告事業は33%増と高い伸びを示している。広告は、今後はAWSと並ぶAmazonの収益源となってゆくだろう。

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